ザ・職人技!!
蛍の季節ですねぇ~~~。
毎年どこかしらにこの時期 蛍を見に行くようにしている
ザ・旬を大事にするおっちゃん みなとです★
さて、ぷらりと一人旅するのが大好きな うちが九州に行ったのは早1ヶ月半前の事・・・
その折 初めて行った鹿児島 にて、薩摩切子の工場を見学に行きました。
切子と言うと 皆さん頭に描かれるのが『薩摩切子』と『江戸切子』。
簡単に違いを挙げると・・・
薩摩切子は当時 厚い色ガラスを重ねた色被せ(いろきせ)ガラスに
ダイヤモンドホイルという加工機を使った細かい細工をなされた物。
薩摩藩10代藩主島津斉興が江戸から職人を呼び寄せて始めたが、
明治初頭 西南戦争の混乱等から途絶えたが、研究家や職人により 復刻。
一方江戸切子 は もともと 江戸時代、透明・無色な硝子(透きガラス)にやすりや金棒、
金剛砂により細工を施した物。
江戸時代の着物の紋様を切子に用いたのも特徴。
その後 薩摩切子の消滅で 薩摩切子の職人や海外の職人の手により
色被せの物も増える。
と、いう訳で以前 江戸切子を扱った時は 出来上がった作品 だったので
今回は作る工程を紹介します。
かくいう うちも大学を出て ガラス業界に入ったのはHOYAクリスタルという企業に職人としてで
そこでは吹きガラスとカットガラスの現場でアレコレお勉強させて頂きました。
残念ながら 今はもぉない会社なのですが・・・![]()
と、いう訳で よしこお得意の技法シリーズですが 今日はちょっとお邪魔虫~ですっ![]()
まず職人さん達は私達の様に1から10まで物を仕上げて完成させるのではなく分担制です。
だからひとつのグラスを作るのに何人もが携わります。
そして 見習いから親方までの段階に1つずつのパートが出来るようになってくのです。
今回は 紫色のグラスの素材でした。
さて、どんな製品でしょ?![]()
このグラスのカットが入る前の物ですな?フムフム![]()
まずはタネを竿に巻き付けます。
空気を入れて
ハシ でククリ(切り落とすクビレ)を作ります。
この乗せてる台は『回転台』と呼ばれ、均等に回っていて、人の手がなくても
ガラスが重力に負けて下に垂れない仕組みになってます。
ここまでが『種まき』と呼ばれる職人さんのお仕事です。
そして、次のタネが巻ける温度まで冷まします。
2枚上の写真の奥の職人さんが『うわだね(二回目に巻くタネ)』を巻いてます。
これは『石泡チェック』![]()
汚れや不純物、泡が入ってるかチェックしてます。
もし不純物があれば ハシで引っ張り出して はさみで切りとります。
職人さんは絶えず竿を回してるので写真がブレました・・・![]()
職人さんの作業ベンチにはうちらと違って 用途毎に使う道具しか置いてありません。
この工程をこなしてる間に・・・
別の『色巻き』の職人さんが色ガラスを巻いて 型に吹き込みます。
吹き上がった薄い色ガラスを 酸素バーナーで焼き切ると 薄い色ガラスの
膜が付いている金型が出来上がります。
泡抜きが終わったガラスを 『吹きや』の職人さんが ガラスを柔らかく焼いて
色が入った金型に自分のガラスをとろ~んと『つっこみ』ます。
ここでまっすぐ入らなかったり ガラスがそこに到着するまでに側面に当たったりすると
泡がかんでしまったりします。
そぉするとその素材は ボツなのです![]()
紫の色ガラスがくっ付いたガラスを焼き、『鉄りん』で形を整えます。
ここでの形が ガラスの『にくまわり』と呼ばれる底・側面・口の薄さを決める大事な
ポイントになります。
そしてガラスを適温にまで柔らかく焼いたら いよいよ『吹き込み』。
そぉ~っと型の中にガラスを入れます。
途中、型に当たると『肌ブツ』と呼ばれる 傷になったりするから 慎重に。
ガラスが型に入ったら 空気を入れていきます。
この時ももちろん 回しながらです。
この時の絶妙な空気を入れるスピード・強さが 職人技で、その時のガラスの状態によって
対応を変えなきゃいけません。
そして吹き上がったら 向こう側で待ってる職人さんにパス。
最後の職人さんはまたまた『回転台』に乗せて、品質チェック![]()
![]()
にくまわり、イシ・泡、汚れ、みゃくり(ちゃんと溶け切らなかったガラスが筋状になる現象)を
見ます。
あまりひどいとその場でボツにしちゃいます![]()
そして温度管理をして 形が変わらない程度まで冷めたら 徐冷炉に入れます。
徐冷炉に入ったガラスたちは その日の作業終了後 徐々に冷まされ、次の日に常温に
なってやっと手にとって見れる物になります。
そんなこんなで素材の出来上がりです。
さぁ、ここで問題。
この紫のグラスが出来上がるまで、しかもまだあくまで素材の状態です。
何人の職人さんが手をかけたでしょーーーかっっ![]()
![]()
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・正解は。
5人です★
職人さんたちは 黙々と自分の分担だけをこなしては 次工程の職人さんにバトンタッチする
訳です。
うちがHOYAで働いていた頃、これくらいの大きさのグラスは1日に150~200個作ってました。
バブルのような繁忙期は もっと職人さんを増やして 金型も2個とか3個おいて量産していた
らしい。
ちなみに『』でくくっている 呼び名はHOYAの呼び名なので 各工場では少し違うかもしれません。
次回は、ここに続く切子が入るまで、をレポートします。
・・・・・・・・・・・・・6月中にはアップする、と思います。。。 多分・・・。
みなと![]()
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イタリアンテクニック ~ラティチェロ~
レース の記事で格子模様をラティチェロとご紹介しましたが、
今回は格子の中一つ一つの中に泡が一粒入っている物をご紹介します。
こんな感じです。目を細めてご覧ください。。。。
・・・・・・・。
すみません☆ 意地悪しました(≧▽≦)
わかりやすいのはこちら! 格子の中に泡一粒。素敵でしょ?
これはどう作っているのか・・・・
事細かに説明すると、ややこしいのでザザッっと説明します。
ロールアップ
した後、ケーンの断面は○○○○○○○○←こうなってます。
この並べた時の凹凸を残しつつ、左捻じりのカップを作ります。
良い具合に作らないと、======←こう凹凸がなくなってしまうので、上手い事作ります。
これを500度の電気炉で保温しておきます。
次は右捻じりのカップを左捻じりのカップと同じく凸凹を残しつつ作ります。
できたらこの時のアシスタント、みなと君に「みなと君~お願いします(`・ω・´)ゞ」
と言うだけで電気炉の中のカップを取ってきてくれます。
二人のタイミングを合わせて、この二つを合わせます。 いっせーのーせ~
左捻じりのカップの口を上向きにして動かないように金属の型の中に入れてもらい、
その中に右捻じりのを入れて吹きこみます。
二つが合わさった状態です。外側が初めに作った左捻じりのカップで中が右捻じりのです。
これを一体になるように馴染ませます。
物凄く簡単に説明しちゃいましたが、これでラティチェロの完成です。
説明は簡単でしたが、いろいろと気をつけなくてはいけない点がいっぱいあるんです。
・ケーンの径の太さを合わせる。
・同じ方向に捻じってはいけない。(人生初のラティチェロでやってしまいした
)
・カップ自体の上から下までのピッチと2つのカップのピッチ、両方のピッチを合わせる。
・ケーンの凹凸を残す。 etc.
もっとあるんですけど、とりあえずこんな具合です。
やろうと思えば出来ちゃうんですけど、難易度は結構高めです。
泡が入らなかったり、くっついてしまったり、泡の大きさが均一じゃなかったり、
格子模様が歪んでしまったり、気になる点がいくつも出てくるので、
きちんと作るにはそれ相応の技術が必要になりますし、条件が合わなければ
とっても上手な人でも失敗する事もあるんです。
イタリア人はこんなの昔からやってて凄いな~と物凄く思うのでした。
この日ラティチェロで制作したのはワイングラスでした。
完成したのはこれです。
言い訳ですが、久しぶりに作ったのでかなりダメダメなワイングラスができてしまって、
あ~練習を怠ってはいけないなぁと心に刻んだよしこなのでした
がっくし・・・
よしこ
練習しましょうの応援おねがいします
もうすぐ梅雨なのに・・
あんなです。
10日から始まる個展
の準備をしています。
手前がつばめで後ろがもみの木の横に鹿のモチーフです。
最近「冬の旅」というタイトルで作っていた作品達がついに雪景色になってしまいました・・・
といっても世の中はもうすぐ梅雨ですよね![]()
どうしてなんでしょう?これって現実逃避かしら?
実際昨日の工房の気温は39度でした。暑すぎて気持ち悪かった・・・![]()
また8月がやってくる~
と若干怯えてます・・
ガラス工房は毎日、サウナです!デトックスです!汗をかきたい方お勧めです!痩せるかも?
ランキングに参加しています。応援よろしくお願い致します!
あんな














