その後、金融機関さんから正式な融資条件の提示がありました。

今回の融資額は、

550万円が上限。

とのこと。

そして担当者さんから、

「まずは不動産会社さんと物件価格のすり合わせをしてください。」

と言われました。

融資審査が終わったと思ったら、
今度は不動産会社さんとの交渉です。

不動産賃貸業を始めるまでには、
本当に面談や交渉が多い。

ただ、不思議なことに、
その忙しさや面倒くささをあまり感じませんでした。


むしろ、

「少しずつ前に進んでいる。」

という実感のほうが大きかったのだと思います。


●販売価格は650万円

今回の物件の販売価格は、

650万円。

実は、金融機関へ融資の相談をする前に、不動産会社の担当者さんから、

「500万円くらいなら社長と交渉できそうです。」

と、口頭で聞いていました。

その言葉もあり、
自分なりに何度も収支計算をしました。

物件価格を変えながら、

「500万円ならどうか。」

「480万円ならどうか。」

「460万円ならどうか。」

と、色々なパターンで試算しました。


そして、自分なりに出した結論が、

450万円以下であれば、
十分に収益を残せそう。

というものでした。

融資が550万円まで出るからといって、550万円で買っていいとは限りません。

大切なのは、

「いくら借りられるか」ではなく、
「いくらなら事業として成り立つのか。」

だと考えました。

●いざ、価格交渉

そして、不動産会社さんとの面談。

とはいえ、
これまで不動産の価格交渉などしたことはありません。

どう交渉すればいいのかも分からない。

それでも、自分なりに計算した数字をもとに、

「収支を考えると、450万円以下であれば購入したいです。」

と伝えました。

当然、不動産会社さんは、
金融機関の融資上限が550万円であることも知っています。

そのため、

「まさかそこまで価格交渉してくるとは……」

という雰囲気。

担当者さんも少し戸惑っているように見えました。


そして、

「一度持ち帰って、社長に相談します。」

とのこと。

●融資が通っても、一筋縄ではいかない

そこから、また待つことになります。

交渉事には時間がかかります。

融資は通った。

でも、購入価格が自分の基準に合わなければ買うことはできません。

ここまで来て買えなかったらどうしよう。

そんな気持ちもありました。

ただ、私としても譲れない部分があります。

不動産賃貸業は、買うことが目的ではありません。

買ったあとに、しっかり収益を残していく必要があります。

だからこそ、

「融資が通ったから買う。」

ではなく、

「自分の収支基準に合う価格で買う。」

ことを大切にしました。

●1週間後、再び連絡

それから1週間ほど経った頃。

不動産会社さんから電話がありました。

「価格の件で、一度打ち合わせをしたいです。」

とのこと。

再び面談することになりました。

返答が遅れた理由は、
社長がとても忙しく、
なかなか話をする時間が取れなかったからだそうです。

正直、

「こちらの提示金額が低すぎて、怒らせてしまったのかな……」

とも思っていました笑

そして、
最終的に提示された物件価格は、


460万円

でした。

私が希望した450万円以下には届きませんでした。

それでも、

販売価格650万円から460万円。

こちらの希望にかなり近づけるよう、
不動産会社さんが努力してくれたことを感じました。

●「これからも頼むよ」

正直、私が提示した金額を聞いたとき、社長もかなり驚いたそうです。

それでも、

これから不動産賃貸業を始める私への後押し。

そして、

「これからも頼むよ。」

という意味も込めて、
なんとか460万円で承諾していただくことができました。

ありがたい話です。

融資をしてくれる金融機関さん。

物件購入を後押ししてくれた不動産会社さん。

色々な方に協力していただきながら、
少しずつ購入へ近づいていきました。

そして、この

「物件価格460万円。」

という条件を、
改めて金融機関さんへ伝えることになります。

融資上限は550万円。

購入価格は460万円。

ここから、最終的な融資条件がどのように決まっていくのか。

続く。
初めての金融機関との面談を終え、

「審査に1ヶ月ほどかかります。」

と言われてから、結果を待つ日々が始まりました。

ただ、この1ヶ月は何もせずに待っていたわけではありません。

審査期間中、
融資担当者さんから何度か連絡があり、
そのたびに追加の資料や情報を求められました。


●審査中も追加資料の提出が続く

求められた内容は、

- 金融資産の詳細
- 物件の管理方法
- 今後の修繕について

など。

電話で回答して終わるものもあれば、
改めて資料を作成して提出するものもありました。

そこで、私が一つだけ意識していたことがあります。

それは、

「求められたことには、とにかく早く対応する。」

ということです。


●追加資料はできるだけ早く提出する

融資担当者さんから連絡をもらったら、
必要な資料をすぐに準備する。

できる限り、
翌日には支店へ持っていくようにしていました。

時間外にもかかわらず対応していただいたこともありました。

また、資料の提出と一緒に面談が必要な場合には、
午後から仕事を休んで金融機関へ伺ったことも何度かあります。

追加の物件情報が必要になれば、
不動産会社さんへすぐに連絡。

情報をいただいたら、
すぐに金融機関へ提出する。

今振り返ってみても、このレスポンスの速さはとても大切だったと思います。


●素人だからこそ、できることをやる

当時の私は、
不動産賃貸業の経験もなければ、金融機関との付き合い方も分からない素人でした。

融資の知識だって十分ではありません。

でも、

「求められたことに、できるだけ早く、しっかり対応する。」

これだけは意識していました。

融資担当者さんからすれば、
私がどれだけ本気で不動産賃貸業に取り組もうとしているのかを判断する材料は、それほど多くなかったと思います。

だからこそ、
追加資料を求められたときは、
自分の事業に対する熱意を伝えられる機会でもあると考えていました。
 

言い方が難しいですが、

レスポンスの速さやフットワークの軽さが、
少しでも金融機関からの評価にプラスに働くのであれば、
やらない理由はありません。

それに、特別なことをしているわけでもありません。

「頼まれたことに、早く対応する。」

ただ、当たり前のことを当たり前にやるだけです。

普段、知人との連絡はついつい後回しになってしまう……。

そんな方もいるかもしれません。

でも、融資担当者さんからの連絡には、

できる限り即対応。

これは今でも大切にしています。


●審査開始から、そろそろ1ヶ月

そんなやり取りを繰り返しているうちに、
面談からそろそろ1ヶ月が経とうとしていました。

その頃、融資担当者さんとの電話の内容にも少し変化が出てきました。

これまでは、

「物件について。」

「私自身について。」

といった確認が中心でした。

それが徐々に、

融資条件についての話。

に変わってきたのです。

「そろそろ審査も大詰めなのかな。」

そんな雰囲気を感じていました。

あと1週間以内には、
何かしらの答えが出そう。

話の内容から、

「たぶん大丈夫なんじゃないかな……」

と薄々感じてはいました。

それでも、

結果が出るまでは分かりません。

何度も融資で撃沈してきた経験もあります。

期待しすぎず、連絡を待ちました。


●そして、一本の電話

面談から1ヶ月を少し過ぎた頃。

夕方、融資担当者さんから電話がかかってきました。

電話に出ると、

「融資のほうですが、審査が通りました。」

とのこと。

やっと聞くことができた言葉でした。

「本当にありがとうございます。」

そのときは、感謝の言葉と感謝の気持ちしか出てきませんでした。


●やっと、大家業のスタートラインへ

ここにたどり着くまで、
さまざまな物件を見てきました。

1棟アパートを検討したこともありました。

そして、いくつもの金融機関へアプローチしては、融資が通らず撃沈。

金融機関の担当者から厳しい言葉をいただいたこともありました。

そこから原点に戻り、

「まずは戸建てから始めよう。」

と決めました。

そして今回、
初めて金融機関の担当者さんと対面で面談。

追加資料を何度も提出しながら、
約1ヶ月の審査期間を経て、

ようやく、

「融資承認。」

という結果をいただくことができました。

これでようやく、不動産賃貸業。

大家業がスタートする。

うれしい。

安心した。

やっとここまで来た。

いろいろな感情が入り混じり、
なんとも言えない気持ちになったことを覚えています。

ただ、このときはまだ知りませんでした。

物件を購入して大家になれば、
それで終わりではないということを。

むしろ、

ここからが本当の不動産賃貸業のスタートです。

続く。
前回、金融機関へフリーローンの申し込みをしたことをきっかけに、

「それでしたら、一度ご面談を。」

という話になりました。

これまで何度か金融機関へ融資の相談をしてきましたが、
対面で融資担当者さんと話をするのは今回が初めて。

いよいよ、初めての金融機関面談です。

●面談に向けて資料を準備


面談の日程が決まり、まずは金融機関からお願いされた必要書類を準備しました。

最初に用意したのは、私自身に関する資料です。

- 家族構成
- サラリーマンとしての勤務先や収入などの属性情報
- 金融資産の状況

そして、購入を検討している物件についても資料を揃えました。

- 物件情報
- 登記簿謄本
- 固定資産税評価明細
- レントロール
- 収支計画

物件関係の資料については、売主である工務店さんにもご協力いただき、細かく情報を提示して頂きました。

金融機関との面談が決まったことを工務店さんに伝えると、とても喜んでくれ、

「頑張ってください!」

と応援してくれました。

※決して「早く物件を売りたいから」というポジショントークではありません笑

親身になって協力していただけたことは、本当にありがたかったです。

●今振り返ると、かなり貧相な資料


ここでは「収支計画」や「事業計画」などと、それらしいことを書いていますが……

今振り返ってみると、

とてつもなく貧相な資料でした笑

今なら、

「もっとこういう情報を入れたほうがいい。」

「金融機関はここを確認するだろう。」

と考えられることもあります。

でも、当時はそんなことも分かりません。

面談での心構えや、金融機関から何を聞かれるのかについても、ネットや書籍を使って必死に勉強しました。

今思えば、本当に知識不足の素人だったなと思います笑

それでも、

わからないなりに調べて、
準備して、
実際に金融機関へ行ってみる。

まずはそれしかありませんでした。

●そして、いざ金融機関へ

面談先は、地元の信用金庫さん。

緊張しながら店舗へ伺うと、
店内の隅にあるパーティションで区切られた面談スペースへ案内されました。

席につき、まずはご挨拶。

担当者さんから名刺を頂きました。

担当してくださったのは、30代前半くらいの若い融資担当者さん。

いよいよ面談が始まります。

●長い「無言の時間」

まずは、準備してきた必要書類を担当者さんへ渡しました。

担当者さんは、それらの資料を一つひとつ隈なく確認していきます。

そして……

無言。

資料を確認しているので当然なのですが、
とにかく無言の時間が長い。

初めて金融機関の面談を経験する私としては、

「何か話したほうがいいのかな?」

「黙っていて大丈夫なのかな?」

「資料に何か問題があるのかな?」

と、ひたすらソワソワ。。。

今なら
「資料を確認しているんだから、静かに待っていればいい。」

と思えるのですが、
当時はそんな余裕もありませんでした。

●最初に聞かれたのは「なぜ不動産賃貸業を?」

一通り資料の確認が終わると、
担当者さんが話し始めました。

最初に聞かれたのは、

「なぜ、不動産賃貸業を始めたいのですか?」

という質問。

今考えれば、当然の質問です。

幸い、面談前に「聞かれそうな質問」は自分なりにまとめていました。

そのため、
自分の考えをしっかり伝えることができました。

とはいえ、当時の私の回答はとてもシンプル。

「サラリーマンとしての収入だけではなく、別の収入の柱を作りたいからです。」

確か、そんなふうに伝えた記憶があります。

今ならもう少し具体的に説明すると思います。

ただ、当時の私にとっては、
それが不動産賃貸業を始めたいと思った素直な理由でした。

●物件の話だけではなかった

その後は、物件やお金の話だけではなく、私自身の生い立ちや家族のことなど、さまざまな話をしました。

「そんなことまで聞くんだ。」

と思った記憶もあります。

でも今考えると、
金融機関にとって私は初めて会う人間です。

これまで不動産賃貸業の実績もありません。

そんな人にお金を貸すかどうかを判断するわけですから、

「この人はどんな人なのか。」

を知ることも大切だったのだと思います。

担当者さんは、とても落ち着きがあり、誠実な方でした。

初めての金融機関面談で緊張していましたが、
話していくうちに少しずつ緊張もほぐれていきました。

●「1ヶ月ほどお待ちください」


そして、初めての金融機関面談は無事終了。

最後に担当者さんから、

「頂いた資料をもとに審査を進めます。1ヶ月ほどお待ちください」

と言われました。

融資が決まったわけではありません。

まだ物件を購入できると決まったわけでもありません。

それでも、
これまで融資審査で何度も撃沈してきた私にとって、

金融機関の担当者と直接会い、
自分の考えを伝え、
審査を進めてもらえる。

そこまで進めたこと自体が、
大きな一歩でした。

そしてここから、

短いようで長い、
融資審査の1ヶ月が始まります。

果たして、
初めての戸建てを購入するための融資は通るのか。

続く。