そして、いよいよ、決済日当日。


当日は、少し気持ちを引き締めて、ピシッとスーツを着て金融機関の支店へ向かいました。

ちなみに、
金銭消費貸借契約については、決済日の3日ほど前にすでに終えていました。


いよいよ決済が始まる

支店に到着すると、続々と関係者の方々が集まってきました。

私自身、初めてのことなので、何をどう進めるのかよく分かっていない部分もあります。

少し緊張しながら、手続きが始まるのを待ちました。

まずは、関係者それぞれが挨拶。

その後、司法書士の先生から登記に関する説明を受け、書類へのサインや捺印をしていきます。

一つひとつ確認しながら、手続きを進めていきました。

そして、一通りの書類がまとまると、司法書士の先生から金融機関の担当者さんへオッケーのサイン。

すると、

「では、手続きを進めます。」

と金融機関の担当者さん。

これで、決済に必要な準備が整ったようです。

ゆっくりと流れる時間

その後は、司法書士の先生や不動産会社の担当者さんと雑談をしながら待ちます。

一つひとつの手続きに時間がかかるため、思っていた以上にゆったりとした時間が流れていました。

こういった場に慣れていない私にとっては、その時間もなんだか不思議な感覚でした。

「決済当日はこんなかんじなのか。」

そんなことを考えながら、ただ待っていました。

そして数十分後。

金融機関の担当者さんが戻ってきました。

そして、

「手続きが完了しました。ありがとうございますり」

との言葉。

一通りの手続きが、無事に完了しました。

これで、晴れて大家に

これで私は、

晴れて大家になりました。

不動産賃貸業を始めたいと思い、行動を始めてから半年も経たないくらい。

最初は、金融機関の担当者さんとまともに話すことすらできませんでした。

融資審査で断られたこともありました。

「このまま不動産賃貸業を始められないんじゃないか。」

そう思ったこともあります。

それでも、諦めずに行動を続けました。

物件を探して、

不動産会社さんと話をして、

金融機関へ足を運んで、

融資担当者さんと面談をして、

必要な資料を準備して、

価格交渉をして。

一つひとつ進めてきた結果、この日を迎えることができました。

行動すれば、結果はついてくる

今回の経験を通して、改めて感じたことがあります。

それは、

「行動すれば、結果はついてくる。」

ということ。

もちろん、行動したからといって、すべてが思い通りになるわけではありません。

実際、私も動いた最初のころはうまくいきませんでした。

それでも、動かなければ何も始まりません。

一度断られても、また別の方法を考えて動く。

分からなければ調べる。

人に聞く。

そして、また動く。

その繰り返しでした。

人とのつながりに感謝

そして、もう一つ強く感じたこと。

それは、

人とのつながりの大切さです。

今回の物件を購入できたのは、私一人の力ではありません。

物件を紹介してくれた不動産会社さん。

物件の情報を細かく提供してくださった売主さん。

融資を進めてくださった金融機関の担当者さん。

手続きをしてくださった司法書士の先生。

そして、陰ながら応援してくれた家族。

たくさんの人に支えてもらいながら、ここまで来ることができました。

不動産投資というと、

「良い物件を見つける。」

「融資を引く。」

「収益を出す。」

ということに目が行きがちです。

でも、実際に始めてみて感じたのは、

人とのつながりがあってこそ、
前に進めることもたくさんある

ということでした。

ここがスタートライン

こうして、念願だった不動産賃貸業がスタートしました。

でも、これはゴールではありません。

むしろ、

ここからが大家業のスタートです。

物件を購入したから終わりではない。

これから入居者さんに安心して住んでもらい、物件を管理し、修繕をし、家賃をいただき、事業としてしっかり運営していかなければいけません。

それでも、この日だけは素直に、

「ここまで来ることができて、本当によかった。」

そう思いました。

最初は何も分からなかった。

金融機関にも相手にされない自分でした。

それでも、諦めずに動き続けた。

そして半年も経たないうちに、初めての物件を取得することができました。

一歩踏み出して、行動したからこそ見えた景色。

この日の気持ちは、これから先も忘れないと思います。

そして、ここから本当の大家業が始まります。

続く。
すべての手続きが無事に終わり、
決済日は3月末に確定しました。

あとは、決済日を待つだけ。

ここまで来ると、ようやく一段落したような気持ちになりました。

ただ、
決済までの間も、
金融機関さんの提携する火災保険の手続きなどで、何度か支店へ伺うことがありました。

その際には融資担当者さんも同席してくれました。

手続きが終わったあとは、
他愛のない話をしたり、雑談をしたり。

私自身も一通りの手続きが終わったことで、
ホッとしたというか、
肩の荷が下りたような感覚がありました。

それまでの緊張感もなくなり、
担当者さんとフラットな雰囲気で談笑していたことを覚えています。

●なぜ、今回の融資がうまく進んだのか

そんな何気ない会話の中で、

「今回、融資がうまく進んだ理由って何だったんですか?」

と、担当者さんに聞いてみました。

すると、意外なことが分かりました。

実は今回融資をしていただいた金融機関さんは、
今回の売主である不動産会社さんと、
以前から多くの取引があり、

お互いよく知っている間柄だったということです。

つまり、
私の融資担当者さんは
不動産会社さんの担当者でもあったのです。

そのため、
不動産会社さんの健全性や、
地域でどのような取り組みをしている会社なのかといった部分も、
金融機関さんとして把握されていました。

そうしたことも、今回の融資審査ではプラスに働いたようです。

●入居者さんについてもプラス材料に

さらに、今回購入した物件には、
もう一つプラスに働いた要素がありました。

この物件は、
元々、売主である不動産会社さんが、
自社の社員さんへ社宅として貸していたのです。

つまり、

オーナーチェンジ物件であり、
入居者さんも売主さんの社員さん。

売主である不動産会社さん自身が入居状況を把握しているため、
金融機関さんから見ても安心材料になったようです。

振り返ってみると、

・売主である不動産会社さんと金融機関さんに取引実績があった

・売主さんの健全性を金融機関さんが把握していた

・地域での取り組みも評価されていた

・入居者さんが売主さんの社員さんだった

など、いろいろな条件が良い方向に重なっていたようです。

本当に、色々なことに恵まれていたんだなと思います。

●突然の「異動」の話

そんな話をしているうちに、
時間も終盤に差し掛かりました。

すると、融資担当者さんが、

「もう3月ということで……」

と切り出しました。

「何の話だろう?」

と思っていると、

なんと、

異動の話でした。

まだ正式には公表されていないものの、
融資担当者さんは3月で異動になるとのこと。

正直、驚きました。

まだ出会ってから数ヶ月。

何度も連絡を取り合い、面談をして、資料を提出して。

そして、ようやく融資が決まり、

「これから不動産賃貸業を頑張っていこう。」

「これからも取引をしていけたら。」

と思っていた矢先でした。

それだけに、少しショックでした。


●スタートを切れたこと

ただ、そんな中でも一つだけ、強く思ったことがあります。
 

この担当者さんがいなければ、
今の私はいない。


融資の知識も十分ではなかった私に対して、何度も資料を確認してくれました。

分からないことを教えてくれました。

そして、私にとって初めてとなる不動産賃貸業への融資を進めてくれました。

もちろん、金融機関として審査をした結果だということは分かっています。

それでも、私にとっては、

「初めての融資を通してくれた人。」

という、とても大きな存在です。

最後の最後まで融資を進めてくれたこと。

そして、不動産賃貸業を始める最初の一歩を後押ししてくれたこと。

感謝しかありません。

出会ってから、わずか数ヶ月。

それでも、その数ヶ月が私の人生を大きく動かしてくれました。

そしていよいよ、3月末。

初めての物件の決済日を迎えます。

続く。

不動産会社さんとの価格交渉が終わり、


物件価格460万円

で話がまとまりました。

早速、その結果を金融機関の融資担当者さんへ報告。

金融機関さんからも承諾をいただき、
不動産会社さんと正式に売買契約を結ぶことになりました。

少しずつですが、
いよいよ物件購入が現実のものになってきました。

融資550万円に対して、物件価格は460万円

ここで一つ気になっていたことがありました。

今回、金融機関さんから提示されていた融資上限は、

550万円。

一方、最終的にまとまった物件価格は、

460万円。

その差額は90万円です。

「この90万円はどうなるんだろう?」

そう思い、融資担当者さんへ確認してみました。

すると、

物件購入にかかる諸費用に充てても大丈夫とのこと。

いわゆる、オーバーローンという形です。

物件価格だけでなく、購入時に必要となる諸費用まで融資でまかなえることになりました。

今振り返ると、なかなかすごい条件だったなと思います。

もちろん、自己資金を少しでも入れるという選択肢もありました。

ただ、
今回は金融機関さんとも相談したうえで、
購入に必要な資金をすべて融資でまかなうことにしました。

いよいよ金銭消費貸借契約へ

不動産会社さんとの売買契約も終わり、融資条件も整いました。

そして、いよいよ金融機関さんとの、

金銭消費貸借契約
です。

いわゆる「金消契約」と呼ばれるものです。

書籍などを読んで、物件購入までの流れとして存在することは知っていました。

でも、実際に自分がその場に立つのは、
もちろん初めてです。

金銭消費貸借契約を結び、借入の手続きを進めていく。

いよいよ、本当にお金を借りて不動産を購入することになります。

「借金」に対する自分の気持ち

普通に考えれば、
数百万円の借金をするわけです。

もっと緊張するものだと思っていました。

ところが、実際の私は「借金をする」ということへの緊張よりも、

「やっと不動産賃貸業のスタートが切れる。」

といううれしさのほうが大きかったことを覚えています。

そして、もう一つ自分でも意外だったことがあります。

それは、

借金をすることを、
思っていた以上に受け入れている自分がいたこと。

もちろん、借りたお金は返さなければいけません。

借金であることに変わりはありません。

それでも、
ただ消費するために借りるのではなく、
家賃収入を生み出す不動産を購入し、
事業を始めるために借りる。

自分の中では、
その違いを少しずつ理解し始めていたのだと思います。

いよいよスタート目前

これが、3月中旬頃の話です。

1棟アパートへの挑戦から始まり、
数回に及ぶ、融資否決。

戸建てへ方向転換し、
物件を見つけ、
金融機関との初めての面談。

約1ヶ月の融資審査。

融資可決。

そして、不動産会社さんとの価格交渉。

一つひとつ進めてきて、
ようやくここまでたどり着きました。

あとは、決済を終えれば、

初めての物件が自分のものになる。

そして、
いよいよ私の大家業が本当の意味でスタートします。

続く。