不動産賃貸業を始めようと決めた当初、私が考えていたのは、

「まずは戸建てからスタートする。」

というプランでした。

ところが、面談した不動産会社から勧められたのは、1棟アパート。

当然、1棟アパートのほうが物件価格も高く、不動産会社の取り分も大きくなるため、勧めるのは当たり前のことです。


また、オーナー側も
1棟アパートであれば複数戸から家賃収入が入るため、収益を確保しやすく、1室が空いても家賃収入がゼロになるわけではありません。

なのでオーナー側も運営のしやすさはありますし、
始められるのであれば1棟アパートから始めたい。
それは不動産賃貸業をやるのであれば一度は思うことではないでしょうか。


とはいえ、初心者がいきなり数千万円規模の物件を買えるかというと、そう簡単ではありません。

私も、まさにここで最初の壁にぶつかりました。

●不動産会社に勧められるまま、1棟アパートへ

当時の私は、まだ不動産賃貸業を始める前。

当然、知識も経験も十分ではありません。

そんな中、不動産会社から1棟アパートを勧められ、

「それなら1棟アパートから始めてみよう。」

と、購入する方向で話を進めました。


今振り返れば、当初考えていた
「戸建てから始める。」
というプランから、完全にブレていました。

それでも当時は、

「融資さえ通れば、1棟アパートを買える。」
「これで不動産賃貸業がスタートする。」
「それもアパート1棟からスタートできる。」

勝手に心を弾ませていました。

そして、不動産会社から地元の金融機関を紹介してもらい、いざ融資審査へ。

結果は……


否決。

今になって考えれば、ある意味当然だったのかもしれません。

不動産賃貸業の経験もない。

実績もない。

金融機関との関係もない。

そんな見ず知らずの人に、いきなり何千万円ものお金を貸す。

金融機関の立場になって考えれば、簡単な話ではありません。


●金融機関にアタックするも、あえなく撃沈

その後も、いくつかの金融機関に融資の相談をしました。

しかし……

あえなく撃沈。

「物件が良ければ融資してもらえる。」

そんな単純な世界ではないことを、少しずつ実感していきました。

そんな中、ある地方銀行の融資担当者から電話が入りました。

その内容は、今でも印象に残っています。

「見ず知らずの人に、簡単にお金は貸せない。」

「本で勉強したくらいで大家業を始められるなら、誰でもできる。私だってできる。」

「そんなに甘い世界ではない。」

……なかなか厳しい。

というより、

ほぼ、お叱りです。笑

当時の私には、かなり刺さる言葉で、
へこむというよりとても悔しい気持ちになりました。

●厳しい言葉の中にあった、大きなアドバイス

ただ、その担当者の話には、
1つ大きなアドバイスがありました。

それが、

「最初から大きな物件をやるのではなく、まずは小さく始めてみてはどうですか?」

という言葉です。

その瞬間、

「あっ……」

と思いました。

そうです。

それこそ、私が当初考えていた、

「戸建てからスタートする。」

というプランでした。

1棟アパートを勧められ、

「1棟のほうが収益も大きい。」

「融資が通れば買える。」

と考えているうちに、いつの間にか最初の方針を見失っていたのです。

完全にブレていました。

そんな私を原点に戻してくれたのが、融資を断った金融機関の担当者でした。

融資はしてくれなかった。

言い方には、かなりトゲもあった。笑

でも、今振り返ると、

あの電話がなかったら、その後の行動も違っていたかもしれません。

融資が通らなかったことは、当時の私にとって「失敗」でした。

ストレスも溜まりました。笑

でも、その失敗があったからこそ、

「自分の今のステージに合った規模から始める。」

という大切なことに気づくことができました。

そして私はもう1度、

「戸建てから始める。」

という当初のプランに戻ることになります。

ここから、私の最初の物件取得に向けた挑戦が本格的に始まります。

続く。

●動かなければ、何も始まらない


不動産投資を始めてから、強く感じるようになったことがあります。


それは、


「結局、自分から動かないと何も始まらない」


ということです。


不動産投資というと、


「良い物件を探す」

「融資について勉強する」

「不動産の知識を身につける」


といったことに目が向きがちです。


もちろん、勉強は大切です。


でも、勉強しているだけでは、なかなか前には進みません。


実際に私が変わるきっかけになったのは、人に会うために自分から動いたことでした。


●金融機関も、不動産会社も、待っているだけではつながらない


不動産投資を始めたばかりの頃は、


「どこの金融機関に相談したらいいんだろう?」


「良い不動産会社ってどうやって見つけるんだろう?」


と、わからないことばかりでした。


私自身、不動産業界にいたわけではないので。。。


そこで、まずは自分から動くことにしました。


不動産会社の方に話を聞きに行く。


セミナーや交流会に参加する。


金融機関の方と面談する。


そして、そこで出会った方と名刺交換をする。


最初は、


「こんな自分が話を聞きに行って大丈夫かな?」


と思うこともありました。


それでも、行ってみる。


話してみる。


わからないことは聞いてみる。


この繰り返しでした。



●名刺1枚が、後から大きな財産になる


最初は、名刺交換をしても、


「この人と今後つながることがあるのかな?」


と思うこともあります。


でも、不動産投資を続けていると、状況が変わってきます。


融資について相談したいときは金融機関。


物件を探したいときは不動産会社。


修繕が必要になれば業者さん。


賃貸需要を考えるなら仲介会社。


それぞれの場面で、相談したい相手が必要になります。


だからこそ、普段から人とつながっておくことが大切なんだと実感しました。



●「相談できる人がいる」という強さ


今では、何か分からないことがあったときに、


「この件なら、あの人に聞いてみよう」


と思える方が少しずつ増えてきました。


これが本当にありがたいです。


例えば、


「この物件、融資の可能性はあるかな?」


「この修繕、どこに頼もう?」


「このエリアの賃貸需要ってどうなんだろう?」


「この条件なら売却できそうかな?」


そんなときに、相談できる人がいる。


これは、単なる「人脈」ではないと思っています。


不動産投資を続けていく上での、大切な資産です。



●行動すると、情報の質も変わってくる


本やインターネットから得られる情報ももちろん大切です。


ただ、実際に金融機関の担当者や不動産会社の方と話してみると、ネットには出ていない情報を知ることがあります。


「最近はこういう物件が動いている」


「このエリアは融資が出やすい」


「この条件だと銀行は厳しい」


「この業者さんなら、この工事が得意」


こういった情報は、実際に人と会って話すことで得られることがあります。


だから私は、


「人に会うことも不動産投資の勉強」


だと思うようになりました。



●もちろん、すべてがうまくいくわけではない


行動したからといって、毎回成果が出るわけではありません。


融資を断られることもあります。


物件を買えないこともあります。


面談しても、その後につながらないこともあります。


それでも、無駄ではありません。


一度断られた経験があれば、次は何を改善すればいいのか考えられます。


一度会った人から別の方を紹介してもらえることもあります。


何気なく交換した名刺が、数ヶ月後、数年後に役立つこともあります。


だからこそ、


動いた分だけ、未来の選択肢が増えていく


と感じています。



●動かなければ「ゼロ」のまま


これは不動産投資に限った話ではないと思います。


金融機関とつながりたい。


不動産会社とつながりたい。


良い業者さんを見つけたい。


情報を集めたい。


そう思っているだけでは、なかなか状況は変わりません。


まずは一件、問い合わせてみる。


一人に会ってみる。


一件の物件を見に行ってみる。


一つの金融機関に相談してみる。


小さな行動でもいい。


その一歩から、すべてが始まります。



●最後に


私自身、最初からたくさんの人脈があったわけではありません。


現在まで、仕事などで多くの人と関わるようなことをしてきたわけでもありません。


ましてや、プライベートでも新たに関わる人がたくさんいたわけではありません。


関わらなくても生きていけましたし、

関わる必要性も、あまり感じていなかったんだと思います。


元々、口下手で、コミュニケーションも決して得意なほうではありません。


そんな私ですが、この不動産賃貸業に関しては、


一つひとつ行動して、

名刺を交換して、

面談して、

話を聞いて。


その積み重ねによって、少しずつ人とのつながりが増えていきました。


そして、気づけば、


「こんなに人と関わることって楽しいんだ」


と思えるようになっていました。


思った以上に人とコミュニケーションが取れている自分。


これは、私自身も知らなかった一面でした。


不動産賃貸業を始めたことで、物件や収益だけではなく、人とのつながりや、自分自身の新しい一面にも出会うことができました。


今では、何かあったときに相談できる金融機関、不動産会社、業者さんなどが少しずつ増えてきました。


不動産投資では、物件や現金だけが資産ではありません。


「困ったときに相談できる人がいる」


ということも、大きな資産だと思っています


今振り返ると、あのとき勇気を出して一歩踏み出したことが、大きな転機だったのだと思います。


だからこそ、これから不動産投資を始める方にも伝えたい。


まずは、動いてみる。


一人に会ってみる。

一件問い合わせてみる。

一度、金融機関に相談してみる。


小さな一歩でも、そこから何かが始まります。


そして、その一歩が、思いもしなかった人とのつながりや、自分自身の可能性につながっていくのだと思います。


行動する。


シンプルですが、これが一番大切なことなのかもしれません。

●個人名義

①戸建て 2024年3月取得


②区分マンション 2024年9月取得


③戸建て5戸バルク 2025年1月取得


④アパート1棟(2戸) 2025年6月取得


⑤戸建て 2025年10月取得


●法人名義

①RCマンション1棟(6戸) 2026年5月取得