和歌山の権助兄ぃから電話があり、
「自治体の解散式が終わったらようやくひと段落するから、また遊びに来てください。」
との事であった。
ココロの居酒屋が何箇所か在る。
それらを一年に一回から数年に一度、気が向くとフラリ訪れている。
そのひとつ、紀伊半島にある「権助」に初めて訪れたのは、もう十数年前で、水に恵まれたその地へ、毎年のように水遊び野営に訪れるようになって数年目だった。
その日、キャンプでの自炊が面倒になり、小さな商店か宿の他に何も無いその温泉町をうろつき、これといった店が見当たらず諦めてキャンプサイトに戻ろうとした時に見つけた道の端の、軽バン屋台に燈る赤提灯が、夏の夜灯に吸い寄せられる夜舞蝶の如き僕を(つまり蛾ですな)ハゲしく誘ったのだった。
そこで幸せのジョッキが数度ほど空になる頃に突然の雨が降り出し、それは次のジョッキに取り掛かる間もなく大粒の、声張り上げてやっとこ会話が成り立つほどの土砂降りに急成長し、やがて何度目かのカミナリと共に、赤提灯もろとも全ての明かりが消えた。
「あかんなー、飲まなやっとられんな。わはははは!」
当時、まだ屋台だった「権助」の闇間で聞いた、店主権助兄ぃの十年以上を隔てた快闊な笑いまでをもしっかり思い出すことが出来たのは、この9月、奇しくもよく似た状況に居合わせたからである。
南北に走る主要道、国道168号線は台風12号の大雨の影響で土砂崩れ及び土砂ダム決壊の危険があり通行止めなので(数日前に2ヶ月振りの開通をした)、国道311号線から入るが所々で地滑りの影響があった。

迂回路も恐怖であった。この先には崩岩の急斜面を取り急ぎ切り開いて横断可能にしたような箇所が有ったが、一秒だってそこに居たくないので当然画像はナシ。

「自治体の解散式が終わったらようやくひと段落するから、また遊びに来てください。」
との事であった。
ココロの居酒屋が何箇所か在る。
それらを一年に一回から数年に一度、気が向くとフラリ訪れている。
そのひとつ、紀伊半島にある「権助」に初めて訪れたのは、もう十数年前で、水に恵まれたその地へ、毎年のように水遊び野営に訪れるようになって数年目だった。
その日、キャンプでの自炊が面倒になり、小さな商店か宿の他に何も無いその温泉町をうろつき、これといった店が見当たらず諦めてキャンプサイトに戻ろうとした時に見つけた道の端の、軽バン屋台に燈る赤提灯が、夏の夜灯に吸い寄せられる夜舞蝶の如き僕を(つまり蛾ですな)ハゲしく誘ったのだった。
そこで幸せのジョッキが数度ほど空になる頃に突然の雨が降り出し、それは次のジョッキに取り掛かる間もなく大粒の、声張り上げてやっとこ会話が成り立つほどの土砂降りに急成長し、やがて何度目かのカミナリと共に、赤提灯もろとも全ての明かりが消えた。
「あかんなー、飲まなやっとられんな。わはははは!」
当時、まだ屋台だった「権助」の闇間で聞いた、店主権助兄ぃの十年以上を隔てた快闊な笑いまでをもしっかり思い出すことが出来たのは、この9月、奇しくもよく似た状況に居合わせたからである。
南北に走る主要道、国道168号線は台風12号の大雨の影響で土砂崩れ及び土砂ダム決壊の危険があり通行止めなので(数日前に2ヶ月振りの開通をした)、国道311号線から入るが所々で地滑りの影響があった。

迂回路も恐怖であった。この先には崩岩の急斜面を取り急ぎ切り開いて横断可能にしたような箇所が有ったが、一秒だってそこに居たくないので当然画像はナシ。
