紀伊半島の川下り遠征から始まり、そのまま出張仕事で2週間程家を空けていた。

帰ってきてみると自宅の敷地は見事なまでにイノシシにほじくり返され、穴ボコだらけ、家の中は野ネズミがニンゲンに怯える事なく徘徊していた形跡があり、車の荷物を取りに出れば今まで臆病を絵に描いたような野うさぎが、その脱兎の跳躍をつくる見事な後脚を折りたたみ、不自由そうな前かがみで一心不乱のベジタイムである。


夜の涼風に誘われて、網戸ごしの独り飲みに酔っ払い、どれ、とこれまた2週間以上振りのギターを抱えてみると、

ころん、

と何やら身に覚えの無い何か、中に入っている。

ぼろん、とギターを弾き下ろす度に、ころん、と響いてなかなか煩わしい。

ぼろん、
ころん。

ぼろん、ぼろん、
ころん、ころん。

ぼろん、ぼろん、ぼろん、ぼろぼろぼろん、
ころん、ころん、ころん、ころころころん。

ぼろぼろぼろん、ぼろぼろん
ころころころりん、ころころりん。

ほほう。

ぼろぼろぼろん、ぼんぼんぼろん、
ころころころりん、こんころりん。

やるねーきみ。

ぼろころぼんぼんころころりん、こんこんぼろぼろここんこん。


で、僕のギターに栗の実入れたの、だれだい?