崩れた実家の前で涙を流す叔母。

全てが焼けてしまった街。


前へ進むことを阻まれたあの場所を、僕はある一瞬だけ目の当たりにした筈なのだけれど、今思えばそれが現実だったのかどうか自信が無い。


あれからもう二十年が経ってしまったからか。

それとも、まだ二十年しか経っていないからだろうか。


あるいは600キロという距離がそうさせたのだろうか。