東京に住んでいた頃、チェーンソーという物は何かとても特別で、その専門のヒト達が扱う、それはそれはキケンなシロモノだと思っていた。

田舎に住む今では、チェーンソーは薪作りや、仕事で行う立ち木の伐採など意外と身近な活躍道具となった(キケンなシロモノであることには変わりないけど)。


活躍し過ぎてクラッチが滑ってしまった。



クラッチをばらすには、一番外側のリング状の内側の三分割の部分だけを時計回りに回さなくてはいけないが、その構造を見て、マイナスドライバーでコジったり叩いたりするような、いわゆる有り合わせな対処ではムリと判断し、有り合わせな廃材で特殊工具を作る事に。

不細工に切り抜かれたSS400の板は、たしか廃油ストーブの天板に煙突の穴を抜いた時の物だと思う。
こんな不細工な板も、小さな小さな鉄片も全て捨てないで、直ぐ閲覧出来るようにまとめてある。
ナットも機械設備か何かの撤去で出てきたもの。
工具の安定性を考え二面幅21ミリを選んどく。



ナットを溶接後、外径を旋盤で研削。



3センチ四方ぐらいのSUS304の切れっぱし(ゴミですね)から切り出した小片を仮合わせ。




それらを溶接したら、インパクトで時計回りに回す。



クラッチが外れる。



クラッチは見たとこあんまり悪くなかった。
ネットで調べてみたが、チェーンソーのクラッチが滑ったから交換、という事例は少ない印象。

すごいのになると、ドラムが摩耗して無くなるまで使ってた、なんてのも見受けられた。
つまり、ドラムが消滅する寸前までクラッチは機能していた、ということである。

と言うことで、当初は交換予定であったクラッチは、ドラムの修正(若干楕円になってた)と、接触面のブラスト処理をしてみることに。



組み直してテスト。
クラッチの滑りは直った。



今回のクラッチ滑りは、スプロケカバー内の木屑掃除を怠ったのが大きな要因かもしれない。

あと、かた減りした歯を無理やり使ってたのも、良くなかったと思う(研ぎ続けていたらいずれ元に戻る予定でいた)。


しかしこの特殊工具、次の出番、あるのかな?