被災されている方のみならず | frEe-styLe 〜ゲイな♂の徒然日記〜

frEe-styLe 〜ゲイな♂の徒然日記〜

日々の徒然、ゲイとしての自分、その他諸々を綴って行きます。
ゆるーくお願いします。

地震に、飛行機事故にと、新年早々波乱の幕開けとなった。

今なお余震が続いており、被災されている方々、救援に従事されている方々の身心不調が懸念されます。

エコノミー症候群などの身体の不調は大々的に報じられますが、災害メンタルヘルスも同じくらい報じられるべきだと思うのです。

被災されている方々はもちろんですが、災害救援者、災害支援者として従事されている方々のメンタルヘルスにも注視する必要があります。

特に、今回のような大きな災害では、“助けられたかもしれない助からなかった命”に対して、“もっと早く救出できれば”、“何故助けられなかったのか”と、強い自責の念を抱いてしまったり、業務に過度に没頭してしまう、感情の麻痺、音に対して敏感になってしまう等、様々な心身の反応が見られることが想定されます。


被災された方々だけでなく、被災された方々のためにあらゆる場面で活動されている方々の、こうした心身の反応・変化に対しても適切なケアを行える環境を整えなければならないと、強く思います。

今なお余震も続き、倒壊した建物からご遺体が見つかる過酷な環境下です。“いつもよりも眠れていないな”、“嫌な夢を見るな”、“仕事が手につかないな”等、いつもと違う心身のサインに気づいたら、一旦離れる、と言う選択も視野に入れて欲しいです。なかなか従事されているとそうも言っていられない環境ではありますが、そこから鬱やPTSDの発症に発展する可能性もあります。

周りの方も、“あの人危険を顧みずに作業しているな”、“お酒の量いつもよりも多いな”等のちょっとした変化に気づいてあげてください。自分では気づかないことも多いです。


救援者・支援者自身で行えるセルフケアもあります。

1.職務の目標設定

救援・支援業務への専念,業務の重要性や誇りを常に忘れないでいる,業務を見失わない,日記・手帳・日報などにその日その日の記録をつける(記録をつけることにより頭の中で蓄積された情報を整理できます)


2.生活ペースの維持

十分な休息・睡眠,十分な食事・水分の補給,カフェインの摂取過多を控える(カフェインの過度な摂取は気分に害悪を与えるため),お酒やタバコのとりすぎに注意する,セルフプレジャーの頻度に注意する(ストレスがたまると、その解消のためにセルフプレジャーをされる方もいらっしゃると思いますが、それが原因で、行えない時のイライラが増してしまう、常にやる気がないなど支障が出ます。特に男性の場合、射精後に上昇するプロラクチン、と言うホルモンによる、所謂“賢者タイム”に入ってしまい常にやる気のない状態になりやすいですし、1日に何度も射精をすることにより、強烈な眠気に襲われる、身体が怠くなり脳の働きも悪くなると言ったことも懸念されます。)


3.自分の心身の反応や変化に気づくこと

心身の反応が出ている場合は休憩・気分転換を心がける

※このとき、“自分だけが休んでいられない”と、罪悪感が生じるのは自然なことです。ですが、無理をして業務にあたった場合、その影響が周りにも及んでしまいます。無理をしても大きなヒューマンエラーに繋がりかねない、と言うことも念頭に、休息をとることを心がけてください。お一人で休息をとることがしんどいな、と言う場合は同僚等、誰かと一緒に休息をとる、と言う選択もあります。決して無理をしないでください。


4.気分転換の工夫

深呼吸をする,体操やストレッチ,腹式呼吸でバランスを整える,音楽を聴くなど


5.一人でためこまないこと

積極的に家族や恋人・友人などと連絡をとる。

※救援・支援活動に没頭せず、ご自身の生活感や現実感を取り戻すことも必要なことです。ご自身の体験や気持ちを話したいと思うのも自然なことです。我慢する必要はありません。

職員・メンバー同士でお互いのことを気遣うこと

※なるべくこまめな声かけを心がけてください。お互いの努力や頑張りを労うことはとても重要なことです。

先ほども述べたように、自分自身で心身の変化に気づかないこともありますし、周りの方が先に変化に気づく場合もあります。お互いの気づき合いがとても大切です。

一人一人の負担が強くなっている場合本人や指揮担当の方に伝えることも必要です。

ご自身の体験や気持ちを家族や恋人友人には話せない、けれども同僚やメンバーに話したい、と思うことも自然なことです。ですが話したくない場合は無理に話すこともありません。


こうしたセルフケアを心がけて、メンタル不全から身を守ってください。


以下のサイトはこうした救援者や支援者のメンタルヘルスへの対策などが書かれているので参考になると思います。

災害救援者・支援者メンタルヘルス・マニュアル




今回被災された全ての方々にお見舞い申し上げます。

又、救援・支援に従事されている方々へ敬意を払いますと同時に、被災地におられる全ての方々の心身の平穏をお祈り申し上げます。