正常性バイアス、という言葉をご存知ですか? | frEe-styLe 〜ゲイな♂の徒然日記〜

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災害心理学や社会心理学などで用いられる用語で認知バイアスの一種です。
自分にとってなにかしらの被害が予測可能な状況下において、それを正常な日常生活の延長上の出来事として捉えてしまい、その結果“自分は大丈夫”,“今回は大丈夫”,“まだ大丈夫”などの過小評価をすることにより避難が遅れてしまう原因となります。

人間が予測不可能な事態に遭遇したときに、“それ、ありえないよね”,“ここにいたら大丈夫だよ”,“ここまで被害が及ぶことはないだろう”など、先入観やバイアスが働くことにより、物事を正常の範囲だと自動的に認識する心のメカニズムを言います。
元来、人間の心というものは予測不可能な出来事に対し程度の差はあれど鈍感にできています。
これは、日常の生活の中で起こり得る予期せぬ変化、新しい事象に対し、心(感情)が過剰に反応して疲弊しないために必要なはたらきで、(個人差はあれども)限界までは正常の範囲として処理する心のメカニズムが備わっていると考えられているからです。
つまり、防衛作用ですね。

ところが、この正常性バイアスが度を越すと深刻な状況に陥ってしまいます。
どういうことかというと、豪雨災害などで緊急避難指示が発令され、早急にその場を立ち去らなければならない非常事態であっても、正常性バイアスによってその認識が妨げられてしまい、その結果命の危険にさらされる状況を招きかねないというものです。