スターターリレーの構造は実にシンプル。
セルボタンからきた電流でコイルの電磁石が動くと、中央のシャフトが動いてバッテリーから直からの接点とセルモーターにつながった接点がつながってセルモーターが回るというもの。
しかしこの接点にはバイクの中でも最大の電力(電流)が流れるので、スパークが出やすい。
このスパークが接点表面に酸化膜を作りカスを出し、荒くする。
そのため長く使うと接点の抵抗が大きくなってセルが回りにくくなる。
なのでメンテナンスとしてはこの接点をきれいにすることだ。

接点を外すと細かい銅の欠片が付いている。
これだけスパークではがれたということだな。

改めてみてみると接点の荒れはかなり深い。

これじゃ接触の抵抗も大きいだろうな。

まぁ30年、10万キロ弱だもんな、セルもかなり使ったはず。
接点の荒れはかなり深くへこんでしまっているので、最初はペーパーだけと思ったが結局ダイヤモンドやすり>オイルストーン>ペーパーできれいに表面をならして金属同士の接触面を広くとれるようにした。

これを3つの接点全部に施す。

きれいになったな。

そして組む時には接点復活材で洗った後に、接点には接点グリスを塗ってスパークの発生をおさえる。
この接点グリスはタミヤのラジコンカー用、むかし電動ガンのスイッチに使っていたもの。

あとは元通りに組みなおした。
カシメていた部分はしっかりと固定できないが、前述の金属板とプラスチックカバーで固定できている。
そしてバッテリーにつないで動作テスト。
全く動作しない・・・
あーあ、壊しちまったのか・・ということでこの日はそのままあきらめた。
翌日にまた分解して電磁石だけをテストするとちゃんと動作している。
うーん、接点を押す場所と電磁石のシャフトの位置関係が悪いのか?
また組んでテストしても動作しない。
なんでだ??そういえばテストには古いバッテリーを充電してあったものを使っていたので電圧を測ってみると10vくらいしかない。
なので別のバッテリーを使ったらかなり大きな音がしてちゃんと動作した。
なーんだ、テストに使っていたバッテリーがいけなかったのか・・
ところがまた問題があって、分解して切り離したところがすこし浮いてきた。
やっぱりカシメがないとまずいのか?押さえる金具とプラスチックカバーは片側だけしか押さえないので、逆側が浮いている。
最初はタイラップで上下方向に締めてみたが、これだと電極にコードが入らない。
いろいろ考えて、洗濯ばさみのスプリング(ただの鉄の輪)を加工して、スプリングで押さえるようにした。
(写真撮りわすれた!)
これでバッチリ、やっと車体に組み込める。
ただゴムのカバーのせいでコードは取り付けにくいし、本体も狭いところなので取り付けにくい。
あー、ここまで苦労したなー、さあバッテリーをつないでセルがまわるかテストだ!
ところがスターターリレーがカチッと動くのだが、セルがまわらない。。。
なんだよー?
結局また外してテストしてみるとスターターリレーが動いても接点間の導通がない。
で、また分解・・いったい何回分解したんだろ?
でもちゃんと組んであるなー、あれ?もしかして接点グリスが多かった?
なので少しふき取ってテスターで見てみると導通があった。
そして組みなおしてテストしたら、今度は導通がある。
また車体に組み込んで恐る恐るセルボタンを押すと・・
キュルキュ!ボボボーン!!!
おーやっとかかったー。
うーん、ここまで苦労した。
でも本当にこれで問題解決したかは走ってみないとわからんけどね。
前回も最初の始動は問題なく、少し走った後からかかりが悪くなったし。