晩秋に最後の芝刈りをしたが、手押し芝刈り機からなんか異音がした。
回すたびにがガゴ・ガゴ・ガゴ・ガゴ・・と周期的な音。
なんか壊れそうなので、この機会に分解整備をすることにした。
まずは全体を水洗いすると、かなり錆がひどい。
まぁ屋外放置だしなー。
26年前に知り合いからもらったものだから、30年ぐらいノーメンテだもんなー。
そこでこの機会に異音以外にもメンテナンスしてみることにした。
調べると、手押し芝刈り機の構造は簡単。

先ずはホイールキャップを外すと、ホイールを止めているEリングが見える。

大きなEリングなので、隙間にマイナスドライバーを入れてこじれば外れる。
たいがい飛ばしちゃうけどねwww

左から車輪の軸、カッターの軸(ギア)、カッターの高さ調整ネジ、刈高調整の蝶ネジ。
ホイール内側にはギアスプラインがあって、カッターのギアをホイール回転よりも高速で回す。

カッターのギアは乗っているだけで、上からホイールが押さえるようになっている。
軸には矢印のところに自由に動くキーがついている。

ギアの内側はこのようになっていて、ホイールの進行方向しか動かないようになっている。
なのでこのギアは左右が決まっている。

右側のギアに小さな石が噛んでいた。
これがすごくガッチリ噛んでいて、外すのが大変だった。
異音の原因はこれだな。
ホイール側のスプラインにも同じ場所に大きな傷がついているが、作動には問題なさそう。

押すバー(グリップ)以外の構成。
大事な刃の部分と回転部の鉄部分はワイヤーブラシで奇麗にした。
他の部分も錆をきれいにしようと思ったが、もはや手遅れなのでワイヤーブラシとCRC556で大体の錆び取りをして、一番大事な刃の合わせと刃研ぎをすることにした。

刃の位置をあわせてみた。
下の刃は固定されていて、上の回転する刃が擦り合わさってハサミのようになっている。
上の回転軸は左右のスプリング付きのネジで位置が調整できるようになっている。
ところが合わせて回転させても新聞紙を切ることもできない。
刃にコンパウンドをつけて逆回転させてみたが、音がして刃が引っかかる。

原因は長く使い過ぎて、刃の当たるところと当たらないところに段差ができて、そこに刃の一部が引っかかる。
なので写真のようにやすりで段差をなくした。
それで回してみても、刃があたる音がする。
何度も回してチェックすると、下の刃はわずかに上下に動く。
このため段差によって当たる>逃げる>戻るを繰り返したために、段差だけでなく端の方がわずかに波型になっていた。
なのでここも削って調整。
本当は下の刃はネジ3本で外せるのだが、ネジが完全に錆に埋もれていたので無理そう。
細い隙間にやすりを入れるので、かなり時間がかかった。

続いては刃研ぎ。
専門品は刃につけるコンパウンドと、回転する刃の軸につけるハンドルで高速で逆回転させて研ぐようになっている。
そんなもんないので、自前の乾燥しきったラビングコンパウンドを最初は水、最後はCRC556で溶いたものを使った。
逆回転させるには、左右のギアを入れ替えて組み込んで、刈高さをいちばん高くして、コンクリの床に押し付けながら転がすことにした。
これで高速で逆回転させると、鉄の削れる匂いがしてコンパウンドが鉄を含んで黒くなるので研がれているようだ。

これまでずっと研いでないので、刃のあたり面がだいたいきれいになって、音が小さくなるまで何度も繰り返した。
そして新聞紙をかませてみると、スパッときれるようになった。
あとはギアの左右を入れ替えて、回転部にCRCを吹いて組み上げる。
ギアとか回転部にグリスをつけたいところだが、構造上密閉されてないし土や芝が付着するのでそれはしなかった。
後から考えれば、乾燥するシリコンスプレーでも吹いておけばよかったな。
試しに庭で残っていた雑草に使ってみるとすごい切れ味。
今までは切らずにちぎっていたのだな。
それから今後は物置に置いて屋内保管するようにしよう。
もう少し使えば刃のあたりも出てくるだろうから、また研げばいいかな。
道具はちゃんとメンテナンスしないとダメだね。(反省)