ガソリンエンジンのスパークプラグはロータリーエンジン用の円周型とかの特殊なものもあるが、基本は碍子に包まれた中心電極が突出し、その周りにエンジンのシリンダーヘッドにねじ込まれるネジ部があってその先からブリッジが中心電極の先にのびていて、この2つの間に電気的な火花が飛ぶようになっている。
つまりプラグには向きがあって、燃焼室内に入る部分を横から見れば、ブリッジの部分だけは陰になる。
これがシリンダーヘッドに回転しながらねじこまれて、締まったところでこのブリッジがどこに向いているかで、実は着火性能に差が出る。
もちろんブリッジで陰になるほうが吸気バルブ側だとよくなく、排気側が望ましい。
こんなの差はないだろうって思うが、実際のところ最近の車の燃費競争ではここまで考慮するんだそうだ。
そこでこのプラグの向きを揃えましょうという手軽なチューニングがあり、これをプラグインデクシングというそうだ。
そしてなんでもその向きを合わせるため、プラグとシリンダーヘッドの間に挟むシムまで売ってるらしいが、それで圧縮が抜けたら本末転倒だな。
さて向きを合わせるということは、プラグをねじ込んだときにいい位置でとめるということだが、そのためにプラグをシリンダーヘッドに強く締めすぎると最悪プラグがネジ切れたりシリンダーヘッドのネジがバカになり大出費になってしまう。
またゆるければ圧縮が漏れてエンジンの性能ダウン、最悪は薄くなって焼きついたりネジが圧縮に負けてすっ飛ぶ。
じゃどうするかというと、まずシリンダーヘッドとプラグのネジの組み合わせでいい向きに締まるプラグを探すこと。
そして新品プラグなら締め付けトルクに幅があるので、その範囲で調整することだ。
またプラグの締め方だが、トルクレンチで規定トルクまで締める方法と、もう一つは手でプラグが締まるまでまわして、そこから1/2回転とかレンチで締めるという方法がある。
なので手で絞めたときにブリッジ側が吸気側になれば、締めればほぼ規定トルクでブリッジが1/2回転して排気側に向くということになる。
さっそくこの前のアイとカタナのプラグ交換でこれを実践した。
最初はアイ、とにかくプラグが奥のほうにあって作業がしにくい。
プラグを上から見たときにどっちを向いているかわかるように赤マジックで印をいれて、プラグレンチにエクステンションだけで手で回す。
そして止まったところをみると、実にうまい具合にブリッジが吸気側を向いている。
これを3本、3気筒分やってみるとどれもほぼ揃って吸気側だったので、そのままトルクレンチで締めるときっちりではないが排気側に向いた。
さすが最高級品のNGKのRXプラグ!さらにアイのほうも適当にタップをかけたのではなく、ちゃんと向きを考慮したのか??
いずれにしても3本を3回づつ締めてみるを繰り返すつもりだったので拍子抜けした。
じゃ、カタナの楽勝だろうとおもったら、みごとにバラバラ。
プラグが一番安い標準プラグだからなのか、カタナのシリンダーヘッドの制作機械のせいか。。。
そういえばプラグホールはマシニングセンタの同じタップで彫るのかな?それとも別々で取り付けるタップは向きをそろえるのか???などと25年前の制作工程を思い浮かべてしまう。
まぁしかたない、プラグに向きの印以外に番号も書き込んで、1本づつ1番シリンダーから4番まで手で止まるまで締めて、その位置を図にかいて行く。
さすがにこれを16回繰り返すと指先が痛くなった。
そうしてできた図の中から最適な組み合わせを選んで手で絞めこむ。
そしてトルクレンチで最低トルクで絞めてから向きをみる。
さすがにきっちり向きをそろえるのは無理だが、吸気側から見てブリッジの位置が両側で90度以上向こう(排気側)になればいい。
そしてさらにしめてもっといい位置になるならトルクレンチを最大トルクにして限界まで締める。
さあて、ここまでやったけど効果があるのかな?
ほとんどブラシーボだと思うな。
効果があったと感じたら、そりゃプラグを新しくしたからだって。。