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無責任救済者・和田のデバッグ研究所

(元セラピールームthaon)
当研究所は以下を望む方のための環境です。
・感情に溺れず、人生をロジカルにハックする
・気休めの精神論ではない、納得のいく行動指針
・過去の失敗を、未来の富と成功への「データ」に変える

【40代の生存戦略】AI時代に淘汰される側と、現場を支配する側の差

〜高卒入社の設計部署で「マウスをカチカチしていた私」が、昭和のおじさんから受け継いだもの〜

【はじめに】 ※この記事は、AI時代を生き抜くための冷徹なキャリア・構造分析の形をとっていますが、その根底にあるのは、私が18歳の時に不器用な大人たちから受け取った「人間の温もり」と「言葉にならない情」の物語です。効率やテクノロジーの議論の果てに、私たちが最後に行き着く“人間の生き様”について書きました。

序章:1995年と現在。繰り返される「OS入れ替え」の構造

「猫も杓子もAI導入」

現在、あらゆる業界の経営層が叫んでいるこの狂騒に対し、強い「既視感(デジャブ)」を抱いている層がいる。今まさに、現場で社内DXやAIプロジェクトの牽引役として現場を走り回らされているアラフィフ、アラフォー(1975年~1985年辺り?)世代だ。

 

私たちは知っている。まったく同じ地殻変動が、かつて一度起きたことを。

 

それが1995年の「Windows 95革命」だ。

 

当時、設計部署が紙とFAXと職人の技術で完璧に仕事が回っていたアナログ社会に、突如としてデジタルという「黒船」が飛び込んできた。手書きの台帳はExcelへ、ドラフターや製図板はPC-CADへと強制的に置き換えられていった。

あの時起きた現象と、今起きているAI狂騒曲の構造は、驚くほど完全に一致している。

  • 現在の50代後半~のベテラン層:Windows95直撃を社会人参入後に食らった層。アナログな成功体験で「仕事の型(OS)」が完成しており、多くはデジタル苦手。危機感だけはある。

  • 20代の若手層:デジタルインフラ。生まれた時から直感的なUI(画面操作)に囲まれて育っており、新しいツールの操作・身体化のスピードが爆速対応・爆速適応。

  • 40代の我々:Windows95被弾後の会社に入社した層。アナログの泥臭い現場も知る最後の世代かつ、デジタルインフラを作った世代でもある。手探りでシステム構造を学び、アナログとデジタルの両者の「橋渡し」として実務を泥臭く構築してきた。

今、社内のシステム開発やAI導入で40代界隈が重宝されているのは、我々が「昭和のアナログな業務ロジック」を解体し、「デジタルの構造」へ翻訳できる唯一の通訳者だからだ。

 

しかし、ここに大きな罠がある。

 

歴史が教える真実は一つだ。

「インフラの過渡期に『橋渡し』として重宝された人間は、新しいインフラが当たり前になった瞬間、真っ先に淘汰される」。あと5年すれば「社内システム全体がAIにより一瞬で最適化される」ような時代になるだろう。40代の感覚(自分の手作業でカオスの中からシステム構築)は間違いなく「老害化」する。

 

なぜ私たちは、いま再び歴史のデジャブの中にいるのか。そして、この「OSの入れ替え」の渦中で、生き残る側と淘汰される側を分かつ決定的な差は何なのか。

 

それでは時計の針を、私がまだ18歳だったWindows95被弾後の社会、20世紀末の、アンモニア臭が残る青焼き図面が山積みされ、どこか紙とインクの酸っぱい匂いが「保管室」に漂っていた、あの時代の設計事務所の現場へと巻き戻したい。

 

次回:第1章「20世紀末、操作盤を爆速で叩くおじさんと、マウスカチカチ18歳」 

圧倒的なスピードで専用盤を叩くベテラン職人と、マウスでカチカチと不器用に描く18歳の私。新旧のテクノロジーが激突する20世紀末の現場で見た、熟練のプライドと時代の諦念とは。

 

 

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