おまえのものはおれのもの
って言ってもジャイアンじゃないで~笑
エルサレム滞在中にブッシュ大統領の中東訪問があって、ちょっと物々しい雰囲気だった。
ここはユダヤ、イスラム、キリストの聖地である。
聖書のエピソードになった舞台がいっぱいある。
キリストが十字架を背負って歩いた道がある。
最後の晩餐の舞台もここ。
嘆きの壁をみれてよかった。
正統派ユダヤ教徒の黒ずくめはかっこよかった笑
着崩したツナギもかっこよかった笑
エルサレムのある一地区には正統派の格好をした人ばっかりな地区があると聞いて行ってみてびっくり!!
ほんまに黒ずくめの人しかいない!
おとぎの国みたいだった。
その衣装を買おうかと探してもみた笑
ベツレヘム、そこはキリスト生誕の地。
ここも聖書のエピソードがいっぱい。
パレスチナ人が住む地に、イスラエルの人は入植地を作っている。
彼らの住む地区を分ける分離壁ってのがいろいろ問題で。
てかぶっちゃけ入植地ってイメージがわかへんやろ?
そういうもんやねん。
この問題は本当にむちゃくちゃデリケートな問題だし、無責任な発言をするのは気が引けるが、おれの見たり感じたことをそのまま。
極力おれの意見は述べず、事実だけを。
ヘブロンって街がある。
ここにもイスラエルの入植地があって、ボランティアの人がツアーをしてくれて、この現状を説明してくれた。
至るところに壁やらフェンス、有針鉄線、検問所。
パレスチナ人とイスラエルの入植地をそれらがはっきりと分けられている。
檻みたいなもので窓や家を守っている。
イスラエルの人がものや石を投げてくるからだそうだ。
イスラエルの軍人がいっぱいいる。
若い、楽しそうにここでも雑談、カメラを向けるとすごいうれしそう、けど彼らの肩には銃がぶらさがっている。
検問所では日常的に所持品検査やらが行われていて、パレスチナ人がほんの小さなナイフを所持しているだけ何時間も拘束されるらしい。
何か事件があると、イスラエルの兵士はパレスチナ人の家に勝手に入り込むらしい。
パレスチナ人を監視するカメラを勝手につけている。
道路に黄色い線が引いてあった。
その道路はイスラエルの車しか走れない。
最後に一番印象に残ったこと。
アブラハムモスクって建物があった、お祈りするところ。
それは内部で二つに区切られていた。
一方はユダヤ教の人のスペースで、一方はイスラム教の人のスペース
もちろん入り口も二つ。
はじめはイスラム教の入り口から入る。
身体検査をして入る。
祈りをささげるごく普通の風景。
次にユダヤ教の入り口から入る。
前の広場に人がいっぱい、テルアビブからのイスラエル人の一般のツアー客だった。
けど彼らの中には、イスラエルの兵士が持っているような銃を肩に下げている人もいる。
彼らの教育では、パレスチナ人の住む地域は危険なので、銃で武装するのが普通のようだ。
やられるからやりかえす、それが彼らの理論だ。
そのツアーのガイドが、おれたちに説明をしてくれてるボランティアの人に議論をしかけてきた。
「なんで、おまえらはパレスチナ人の肩を持つんだ」
はたから見ると今にも殴りかかってきそうな、熱さがあってびびった。
あとでボランティアの人が教えてくれた。
「自分はパレスチナ人の側についていて、いつもボランティアのツアーをしている。それをイスラエル人のツアーガイドはみんな知っている。だから、彼らはイスラエル人の観光客の前で好戦的な議論をしかけてくる。けど、今の人はまだましな方、もっと酷い人もいる。」
中を見学して出てくると、さっきのイスラエルのツアーガイドはイスラエル人の観光客に向かってなにやら説明をしている。
歴史とか、自分たちの正しさを説明しているのだろうか?
そこを通り過ぎていくときに、そのツアーガイドは最後にこう言った。
「これだけは覚えとけ、これはおれたちユダヤのものだ」
その一言がすべてを物語っているように思えた。
ボランティアのガイドはこう答えた
「Both」
これでもヘブロンって街はまだましって言ったらなんだが、もっともっと酷い街もあるらしい。
これに関して、すっごいいっぱい考えることがあった。
イスラエルのことだけに考えはとどまらない。
何が悪で、何が善でってのは当たり前だが簡単には決めれない。
悪とか善とかそんなもんはあやふやであって。。。
まぁここではこれ以上はやめた~
ただ事実だけを。。。