ビジネスの達人は「枕詞」を使う? | キャリア迷子は もう卒業!仕事の悩みを解決して私らしい働き方を手に入れるヒント

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こんにちは。市野のりこです。
 
先日、和歌の”枕詞”について書きました。
 
 
”枕詞”と言えば、昔、尊敬する上司にビジネスでも”枕詞”を使いなさい、と教えてもらったことがあります。
 
「何か意見を言う場合は、“枕詞”をつけて発言すると相手の印象が変わる」
と。
 
例えば、誰かの提案に質問するときには
「私の理解不足でしたら申し訳ございませんが」
 
疑問や内容の確認をするときには
「私が間違っていたら申し訳ございませんが」
 
この一言があるだけで、相手の受け取り方は全く変わります。
 
特に目上の人や年上の人には、女性の場合、一言添えるだけで、印象を和らげる効果が大きいようです。
 
もしも相手が受け取りにくい人だった場合にも、悪印象にはならない、と教えてもらいました。

 
またこの上司が1番使いたくない言葉の代表だと教えてくれたのが、
「お言葉を返すようで恐縮ですが」
 
という言葉。
 
特に目上の人に使う場合には、相手の立場を損なわないように、他の人がいない1対1の時に、慎重に使うように気を付けていたそうです。
 
「自分の上司に言う場合、一歩間違えると左遷だからね」と、笑いながら教えてくれました。
 
 
 
調べてみると、ビジネスでは枕詞ではなく、”クッション言葉”というのだと知りました。
 
枕詞:クッション言葉には、
 
・お忙しいところ申し訳ございませんが
 
・恐れ入りますが
 
・差し支えなければ
 
などなど、相手に依頼する場合、断りなど拒否する場合など、場面場面にあわせた多くの言葉がありました。
 
例えば、同じ内容を伝えるにしても
「すみません、それは違います」
 
よりも
 
「私の理解が間違っていたら申し訳ありませんが、〜ではないかと思います」
 
と伝えた方が角が立ちません。
 
言葉の意味は同じでも、印象はまったく違います。
 
クッション言葉は単に丁寧に聞こえる言葉遣いだけでなく、
 
「私はあなたを尊重していますよ」
 
というメッセージでもあります。
 
私たちは仕事の中で何気ない言葉ひとつで人間関係が良くも悪くもなることを経験的にわかっています。
 
特に女性は「相手の感情に配慮する力」に長けている人が多いからこそ、一言添えるだけで、場の空気を柔らかくすることができます。
 
でも「申し訳ございません」と言い過ぎてしまうと、自分の意見を弱めてしまうこともあります。
 
下手(したで)にでるのではなく、相手を立てながら伝えることが大切です。
 
例えば、
「お気を悪くされたら申し訳ございませんが、私の考えを少しお話しさせてください」
 
という言葉には謙虚さと同時に、しっかりと自分の意見を持つ姿勢が感じられます。
 
こうした言葉選びの積み重ねが、
 
「話しやすい人」「信頼できる人」という印象に繋がっていきます。
 
 
Q : あなたはどんな場面でクッション言葉を使いますか?
 
Q : なんというクッション言葉をよく使いますか?

 

 

ところで・・・
 
私は活舌がよく、声が透るので、ほかの人と同じような事を言っても、キツイとか、真面目そうに受け取られ、会議の場などで場がシーンとなりやすかったので、上司は私のことを思ってアドバイスしてくれたのだと、ずいぶん後になって知りました^ ^;
 
この時の上司の思いやりや、さりげなくこうして欠点をカバーし教えてくれ、成長に繋げてくれるスキルに感謝しています。
 
何人もの上司がいましたが、長い会社員時代でもっとも尊敬する上司でした。
 

 
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