● 八つ当たりには "ハラスメント加算" を!:看護師の働き方
看護師の友人から、こんな話をお聞きしました。
『こんな患者様は本当に困る。
ドクターには穏やかに接するのに、私たち看護師には、
「自分はステージの進んだ癌なんだから、ケモの順番を早くしろ、もっと優しくしろ」
「上司に言いつけるぞ」とかわがまま放題。
好きで病気になったのではないのは分かるし、辛い気持ちもよく分かるから、私たちは精一杯、寄り添って接しているのに。
八つ当たりされるのは、本当に困る。』
『こういう患者さんには、ホント、全額自己負担のハラスメント加算をとって欲しいわ』
医療現場によくある、ペイシェントハラスメントです。
患者さんからの心理的な圧力によって、医療現場の負担が増えています。
そして厄介なのは、同じ医療従事者でも、ハラスメントは、組織の中の立場の弱い人に集中することです。
医師より看護師、ベテランより若い人など。
だから組織の対応も後手に回りやすいのです。
もちろん、多くの組織は、院内の目につくところに注意勧告を貼ったり、事実を記録することなどして、組織として毅然とした対応をとっています。
しかし声を挙げるほどではない、人から見たら「そこまで大げさにしなくても」という事案ほど、医療従事者を追い込むこともあります。
例えば、高齢者の薬について、必要以上に家族が干渉してくる。果ては、「看護師のあなたでは分からないでしょう」と言って難癖をつけるなど。
こんな場合も立派なハラスメントです。
そんな時に、「仕方ない。相手は病気の人だから」と受け止めている限り、何も変わりません。
我慢し続けていると、相手は自分がしている事が、医療従事者にどれほどの負担になっているか気づきません。
そして医療従事者の負担が増えることは、回り回って、自分自身にも負担が増えるのです。
医療従事者の休職や辞職による現場の人手不足。
その結果、ますます待ち時間が増える。
誰も幸せではありません。
もちろん、病気による体調不良、不安や恐れで強くあたってしまう気持ちも分かる。
でも何をしても良いという訳ではありません。
だからあなたがもしもハラスメントに合ったら、一人で抱え込まないでください。
上長に相談したり、記録に残す、担当を変えてもらうなどして、ちゃんと線引きしましょう。
これは冷たいことではなくて、あなたと医療現場を守るために必要な行動です。
そしてこれだけは伝えたい。
理不尽な言葉や態度を受けても、それでも患者様と向き合おうとしているあなたは、当たり前じゃない存在です。
疲れていても仕方ない。
しんどくて当たり前。
それでも今日も医療の現場に立ち続けているあなたを心から尊敬します。
だから自分の心まで後回しにせず、心と身体を休めてください。
あなたが倒れたら、元も子もないのですから。
がんばるあなたを応援しています。
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