久しぶりに黒いことを書きたくなりました。
だから深夜のアップです(笑)
黒い過去の思い出について書きます。
ドラマ「コウノドリ」を見ると昔を思い出すという人が多いと思います。
いいドラマです。本当に。
出産時とその前後の医療的な問題や人間ドラマが毎回いろんな方の琴線に触れる内容で私も逃さず見るようにしています。
自分の出産に重ねて見てしまいますよね。
私自身の出産はというと、1回目も2回目も切迫流産と切迫早産の恐れありで絶対安静、そして入院というお世辞にもいい妊娠ではありませんでした。
長男は「トイレでなんか固まりが流れてきたら拾って持ってきてください」と先生に言われ、毎日そーっとトイレに行って、静かに過ごしていたら次の診察で「あ、心臓動いてますね」ってことになり、そのあとは切迫。安静、そして入院。
そんな妊娠だった上に出産はもはや黒い思い出です。
それは夫が原因です。
コウノドリではパートナーがみんないい人ばかりなので余計に思い出してしまいます。
あの頃の夫はそれはもう壊れていて、今から思えばまともな状態で会話するなんてことができない人でした。
人生の一大事を受け止めることができない精神状態だったんでしょう。
一人目の時、出産が始まった時に、どこにいるのかわからなかった夫は翌日泥酔して分娩室にやってきて(その時はまだ生まれてなかった)看護婦さんたちにそれはそれはこっぴどく叱られて追い返されました。
「こんな人見たことがない!」とか言われてましたね。
次男の時は私が切迫で入院すると夫が長男の面倒を見るしかなかったのですが、どういう思考回路なのか「里心がつく」とか言って私に一切会わせようとしませんでした。
例によって言葉のチョイスがまず間違ってるなと思います(笑)
しょっちゅう癇癪を起こし落ち着きのない長男は既に発達検査要と言われていて、どうしていいかわからなかったんでしょうね。(検査は次男を出産してからにして欲しいと先の予約にしていました)
結局切迫で入院したのに予定日が過ぎても生まれてこなかった次男は誘発剤を使って産むことになりました。
でもその出産当日、またまた泥酔状態で朝に帰宅。私は仕方なく彼を助手席に乗せて自分で産科に行きました。「酔いが冷めたら車持って帰ってね」と言い残して(笑)
結局一人目も二人目もひとり。
(私の実家の両親は働いていましたし「生まれたら行くわ」的な感じでした。ちなみに同じ市内在住。だいたいそういう扱いに慣れてますね。)
当時は寂しいとも思っていなかったように思います。
他に大変な出来事がいっぱいあったから。
でもコウノドリを見ていたら「やっぱり違うんだなー」と毎回思ってしまいます。
本当に毎回ドラマを見るたび「世間ではそんなに大事にしてもらえるんだ」と思ってしまうのです。
私は意地悪な性格ではないのですが、素直に思ったことを口にします。
世間では「バッサリ」とよく言われます。
たまたま夫と一緒にこのドラマを見ていたら
「ご主人があんなに心配して一生懸命になってるよ。うちは全然違うかったね」
とつい言いたくなりました。
すると今はすっかり憑き物が落ちたように穏やかでいい人になっている夫が背中を丸めて小さくなりました。そして無言。
責めるつもりは全然ないのですが、彼が出来事をどこまでそのままで覚えているのか確認したくなったのです。
「だってどこに行ったらいいか誰も教えてくれなかったし」
どうやら覚えているらしい。
そして悪いことをしたと思っているらしい。
しかしそこ⁉︎(笑)
まあそれで十分です。
だって大昔の出来事です。
今は別人のようにいい人になっている彼ですし、昔の笑い話として、若かりし頃のやんちゃ話として二人で話せるようになりたいと思う、元カサンドラだった私の「コウノドリ」で連想するちょっと黒い思い出のお話でした。
全く関係のない写真。今朝の唐招提寺。お掃除の様子を覗き見。