昨日は午前午後と長男の予定がありましたが、朝になって午前の予定を「いりません」と言ってきました。 珍しい。出たがりなのに。 
午後は「行きます」と要求。
ああそうですか。


ということで、午後のレクリエーション活動にだけ参加して、帰り


「ケーキとコーヒー食べる」と伝えてきました。
ただいまコミュニケーションをアナログからデジタルに少しずつ移行の練習中です。


最重度の知的障害がある自閉症の彼。
自閉症の人は「選ぶ事が難しい」と聞いていたので、幼い時から選択活動を心がけてきました。
「選んで決める」こんな当たり前の事も少しずつ教えて行く必要があります。


「選んで決める」ところまでは身についている彼ですが、まだ「伝える」力が非常に弱い。
PECS(絵カードコミュニケーションシステム)を使って、短い文を作るところまでは出来ますが、こちらに見せる事を忘れたりします。
デジタル(ipad アプリ)では音声が出るボタンがあるのですが、それを忘れがち。なので手伝っている状態です。


私の支援が今ひとつだった事もあったと思いますが、彼が絵カードを理解するまでに6年、スケジュールを理解するまで10年近くかかりました。でもいつか出来るようになることはわかっています。以前より理解が進んでいるのでもっと早く出来そうです。
「こんなもんなんだ」と思ってもらえるようぼちぼちやっています。


私には欲しいものはすぐに伝えたので、次はオーダーです。
自分でオーダーしないと、いつまでも「まだかまだか」と私に聞いてくるので最近は極力自ら指差しで店員さんに伝えてもらっています。


オーダーしたのは…
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ケーキじゃなくてチョコシロノワール!
しめしめという顔。まあ、久しぶりなのでヨシ。
これも一切れずつ私に「お代わり」を伝えてもらいお皿に移すようにしていました。


こんなささやかな時間の積み重ねが後から効いてくるんですよね。


今北海道のびっくりドンキーでは自閉症スペクトラムの人のためにPECSの実験導入をされているそうです。
全国に広がり、いたるところで使える時が来る事を願います。


私とのコミュニケーションだけではなく、私がいなくなった時にも使えますように。