#995 【大阪銭湯めぐり】「新世界ラジウム温泉」通天閣と串かつ“風呂”の贅沢時間
動画大阪観光といえば、道頓堀やユニバも定番ですが、ちょっとディープに楽しむなら「新世界」がおすすめ。そのど真ん中で長年愛されている銭湯が ラジウム温泉 です。「通天閣を見上げながらお湯に浸かり、風呂上がりは串かつとビール」――これぞ大阪時間の王道。今回は、新世界ラジウム温泉の魅力とおすすめの楽しみ方をご紹介します。新世界ラジウム温泉ってどんなところ?ラジウム温泉が開業したのは1952年。実は通天閣が再建される4年前から、この地でお湯を沸かしていました。鉄筋コンクリート4階建ての立派な建物で、玄関にはなんと木彫りの大きなキリンがドーンと鎮座。これは現店主・田前博巳さんが「ちょうど玄関にハマるから」と衝動買いしたものだとか。遠くを見渡す姿は、温泉の守り神のようでもあります。脱衣場には丸みを帯びた木製の番台があり、昔ながらの銭湯らしい雰囲気をそのまま残しています。名物は「通天閣が見える露天風呂」浴室に入るとまず目に入るのが、不思議な形の主浴槽。三味線のバチを横にしたようなデザインで、天井は鮮やかなブルーの楕円形。少しレトロフューチャー感のある雰囲気です。そしてラジウム温泉最大の目玉は、なんといっても 通天閣を見上げられる露天風呂。昼間の青空に映える通天閣、夜にはライトアップされた輝きが湯気越しに楽しめます。※残念ながら男性浴場のみの特権。女性浴場からは通天閣は見えませんが、ゆったりとした湯船と庭園風の露天で十分満喫できます。かつては1日3,000人!大阪人の風呂文化ラジウム温泉が最盛期を迎えたのは1960年代。なんと 1日3,000人 が訪れたという記録も残っています。当時の営業時間は深夜3時まで、休憩はわずか2時間という驚きのスタイル。大阪人の「風呂好きスピリット」を象徴する存在でした。新世界とともに歩んだ銭湯の歴史初代店主は石川県出身で、大阪に出てきてまずはうどん屋を開業。その成功をきっかけに、新世界で銭湯を構えたのがラジウム温泉の始まりです。一時は治安の悪化で人影もまばらになった新世界ですが、串かつブームや観光地化の波に乗り、再び脚光を浴びるように。現在は三代目・博巳さんが経営を引き継ぎ、観光客にも地元の常連さんにも愛され続けています。アクセス情報 住所:大阪市浪速区恵美須東2丁目 最寄り駅: 大阪メトロ堺筋線「恵美須町駅」徒歩約5分 南海「新今宮駅」徒歩約10分 JR「天王寺駅」からも徒歩圏内 通天閣の足元にあるので、迷う心配はありません。おすすめの回り方 朝風呂スタート 旅行の一日を銭湯から始める贅沢。お湯に浸かってリフレッシュしたら、そのまま観光へ。 通天閣観光 ラジウム温泉から徒歩すぐ。展望台からは大阪の街を一望できます。 串かつランチ 温泉の目の前に「串かつだるま通天閣店」があります。風呂上がりのビールと串かつは最高の組み合わせ。 新世界の街歩き レトロな商店街、将棋クラブ、射的場など、昭和の雰囲気を残した新世界の散策を楽しみましょう。まとめ大阪・新世界の「ラジウム温泉」は、ただの銭湯ではなく、通天閣とともに歩んできた歴史ある温泉。露天風呂から通天閣を仰ぎ見て、風呂上がりに串かつを頬張る――そんな大阪らしい時間を過ごせるのはここだけ。次の大阪旅行では、ぜひラジウム温泉から“新世界の一日”を始めてみてください。大阪のシンボル「通天閣」の歴史について、みなさん、大阪と聞いて思い浮かべるものはなんでしょう?たこ焼きやお好み焼き、道頓堀のグリコ看板…そして忘れてはいけないのが、新世界にそびえ立つ「通天閣」です。実はこの通天閣、100年以上の歴史を持つ大阪のランドマークなんです。今回は、通天閣の歴史をたどりながら、その魅力をご紹介します。初代通天閣の誕生(1912年)明治の終わり、娯楽の街「新世界」の中心に登場したのが初代通天閣。高さは約75メートルで、当時は東洋一の高さを誇りました。デザインはなんと、パリのエッフェル塔と凱旋門を合わせたようなスタイル!地下には遊園地「ルナパーク」が広がり、大阪の人々に夢のような娯楽を提供していました。戦争による撤去(1943年)しかし、第二次世界大戦中に鉄材として供出されることになり、初代通天閣は姿を消してしまいます。シンボルを失った新世界は、一時その輝きを失いました。二代目通天閣の復活(1956年)地元の人々の熱い声に応え、戦後の復興とともに再建されたのが現在の通天閣。設計は「塔博士」と呼ばれる建築家・内藤多仲が担当し、高さは約103メートルにスケールアップ。昭和の大阪を代表するランドマークとして、再び街を照らす存在となりました。現在の通天閣と楽しみ方今の通天閣といえば、展望台からの絶景はもちろん、幸運の神様「ビリケンさん」も外せません。足の裏をなでると願いが叶うといわれ、観光客に大人気。さらに夜にはネオンが輝き、大阪らしい華やかさを演出しています。通天閣は大阪の心通天閣はただの展望塔ではなく、大阪人にとって「誇り」と「希望」のシンボル。100年以上の時を経てもなお、新世界の真ん中で、笑顔と賑わいを見守り続けています。