3月のはじめに、次女と、旧尾崎テオドラ邸に、行ったのだった。
世田谷区豪徳寺の古い洋館で、
(明治21年に麻布で建てられ、昭和8年に豪徳寺に移転された)
豪徳寺に住んでいて、この建物に魅了された漫画家山下和美が、
建物の取り壊しに反対し何とか保存できないかと
奮闘する漫画の1巻目は、読んでいた。
事実関係や経緯が複雑で私には難しくて、続きを読んではいなかった
その後、保存プロジェクトが立ち上がり、
クラウドファンディングが盛り上がっているな、という程度の認識だったのだが、
今年の3月、この洋館がカフェ&ギャラリーとしてオープンし
しかもオープニングイベントがギャラリー展示作品のチャリティーオークション
(有名漫画家38名が協力!)
と知って、行ってみることにしたのだ。
詳しいことは、HPで。
次女と予定を決めた時点で、カフェの入場券は売り切れだったけれど、
ギャラリー入場のは購入できたので、
建物と、ギャラリーを、見に行った。
あいにく、雨の夕方で
建物は素敵だけれど、周囲はまだ整備中?・・・
内部は、美しく、整えられ、
ギャラリー、カフェだけでなく
売店やフォトスペースが作られていた。
ギャラリーの撮影は不可。
漫画の原画を見るのは大好きで
萩尾望都、山岸凉子、岩館真理子、陸奥A子その他の数々の作品、美しかったー✨
オークションには手が届かなかったので、
大好きな岩館真理子のキャラファインボード(印刷)と、
漫画全巻を購入した。
私は、保存プロジェクトのもう一人の代表者、笹生那実の漫画は、
薔薇はシュラバで生まれる―70年代少女漫画アシスタント奮闘記―
を、2020年3月(発売されて割とすぐ)に買って読んでいる。
でもこのブログには書いていなかった
笹生那実が、自身のアシスタント体験を、エッセイ漫画にしていて、
少女漫画の歴史と実情?が分かるお宝情報満載なのだ
大好きな山岸凉子、樹村みのりのエピソードも素敵
という訳で、山下和美の漫画の続きを読んだ。(以下ネタバレあり)
うーん、やっぱり、不動産屋との交渉等、経緯はいちいち難しい。
漫画には描けない話もあったようだし。
最終的には、山下和美、笹生那実が3億3300万で土地建物を購入したが
資金が不足した分は、笹生那実の夫で漫画家の新田たつおに借金している、ということらしい👛
(私の理解。違っていたらスミマセン)
修繕費のクラウドファンディングは、
最初の目標額1234万円を超え、1829万円も集まったそうだ
一人の漫画家の直感というか、好き♡の一念から始まり、他の人を巻き込み、情報が広がり
難しいことがてんこ盛りにあったが、必要な時に必要な人が現れて、それぞれの力を出し合って、
最終的には漫画家達の所有になった。
(かなりざっくりとしたまとめ)
漫画情報の発信地しても使っていいける・・・
めでたしめでたし、なのではないかしら。
山下和美が、この館の活動と並行してそれこそ大変なシュラバで描いた『ランド』が、
第25回手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞したというのも、素晴しい。
(『薔薇はシュラバで生まれる』も、ノミネート作品に!)
ギャラリーの次の展示も見たいし、
(三原順展は笹生那実入魂の展示と思われ)
長女、次女を誘ってカフェにも行きたいわ。