『やがて忘れる過程の途中(アイオワ日記)』は、

滝口悠生が2018年の「インターナショナル・ライティング・プログラム(IWP)」

(アメリカ・アイオワ大学に世界各国から約30名の作家や詩人たちが集まる)

に参加した滞在日記だった。

 

 

公園へ行かないか? 火曜日に

 

公園へ行かないか? 火曜日に

 

この本は、柴崎友香が、

2016年にIWPに参加した経験から書いた連作短編集。

こちらも、とてもよかった。

 

 

 

 

私の名前はルーシー・バートン (ハヤカワepi文庫 ス 2-2 epi102)

 

私の名前はルーシー・バートン (ハヤカワepi文庫 ス 2-2 epi102)

 

これを読み始めたのは

『ミレニアム』の中で、主人公のミカエル(私にはもう顔はダニエル・クレイグ)が

エリザベス・ストラウトの小説を読むシーンがあったから。

 

私はエリザベス・ストラウトを知らなかったので、

超ベストセラー本に、わざわざ?登場させるほどの作家の小説、ってどんな本だろうと

興味をもったのだ。

 

『私の名前はルーシー・バートン』は、

入院した主人公を母親が訪ねて来た5日間の出来事や去来する思いを描いた小説、

ということだったので、

読みやすそう、と、思って手にした。

 

驚いたのは、小説の主人公ルーシーは、作家で、アイオワ州の隣のイリノイ州の出身、

だから原風景もだだっ広いトウモロコシ畑だったりする。

幼い頃の貧しい生活から、物語に夢中になり、やがて作家を志し、

作家として成功する過程でのエピソードもある。

そう、だからルーシーがIWPプログラムに参加していている作家の一人のような

不思議な感じがしたのだデレデレ

 

小説は、本当に素晴しかったベル

 

短い場面の中に、母親や医師らの様子が印象的に描かれて、

ルーシーが人生を思うときの熱い気持ちが溢れてくるような。

うまく説明できないんだけれども。

 

 

エリザベス・ストラウトの代表作というと、

ピューリッツア賞を受賞した『オリーヴ・キタリッジの生活』になるのだろう。

これを今読み始めているが、めちゃくちゃ面白い。

 

オリーブ・キタリッジ、とんでもない人物なのだ。

 

オリーヴ・キタリッジをフランシス・マクドーマンドが演じているTVシリーズがアマゾンプライムにあるそうで、

絶対見るつもりだが、

既に私の中では、オリーブ・キタリッジはフランシス・マクドーマンドの顔になっている笑い泣き

 

 

フランシス・マクドーマンドは、

『スリー・ビルボード』、『ノマドランド』が素晴しかったけれど、

やはり『ファーゴ』が忘れられないわー