小説『デンマークに死す』の紹介文にあったことから、思い出して、読みたくなった『ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女』。

 

 

映画では、ハリウッドのリメイク版と、

元祖スウェーデン版を数話見ているはず。

 

小説は、読んでいなかった。

 

ハリウッド版は主演のダニエル・クレイグとルーニー・マーラと

映画全体がスタイリッシュで美しかった印象がある。

しかしとにかく胸糞悪い話ではあった。

 

スウェーデン版は、主演のナオミ・ラパスの強さが際立っていたような。

 

しかし、遠い記憶で、細部はすっかり忘れていた・・・

 

 

 

 

 

ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女(上)(ハヤカワ・ミステリ文庫)

 

ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女(上・下合本版) (ハヤカワ・ミステリ文庫)

 

ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 (下) (ハヤカワ・ミステリ文庫)

 

ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 (下) (ハヤカワ・ミステリ文庫)

 

本を手に取ってみたら、上下巻ずっしり分量があり、

登場人物表の人物の多さ、巨大な家系図、に、ビビった。

でも孤島の地図、には惹かれた。

 

そして読み始めてみると、やはり登場人物の多さに苦しくはなったけれども、

主人公の雑誌記者ミカエルと、天才ハッカーリスベットが出会う後半からは、

話が一気に展開して、本を離せなくなった滝汗

 

 

 

ミレニアム2 火と戯れる女 (上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)

 

ミレニアム2 火と戯れる女 (上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)

 

ミレニアム2 火と戯れる女(下) (ハヤカワ・ミステリ文庫)

 

ミレニアム2 火と戯れる女(下) (ハヤカワ・ミステリ文庫)

 

『ミレニアム2』では、リスベットの過去が明らかになり、

闘いは壮絶を極める滝汗

 

そして話は『ミレニアム3』に引き継がれるのである←今ここ

 

 

 

作者スティーグ・ラーソンは、ジャーナリストとして、

極右思想や人種差別に反対する運動に関わり、この問題を扱う雑誌の編集長になった。

女性蔑視や女性への暴力への憤りも、大きなテーマで、

『ドラゴン・タトゥーの女』の原題は『女を憎む男たち』である。

 

女性の権利が守られているイメージがある北欧で?と思うが、

章の間に挟まれている、女性の暴力被害のデータには驚かされた。

 

そして、そのような許しがたい暴力に対して、めちゃくちゃに傷つきながらも

孤独に、しかし熱く、過激に戦っていくヒロイン像が、鮮烈なのである。

 

 

リスベットはリンドグレーンの『長靴下のピッピ』、

ミカエルは『名探偵カッレくん』の下敷きがあるというのも、面白い。

 

そしてモテ男ミカエル・・・迫られたら拒まない男・・・のキャラクターも、いい。

 

 

 

 

著者は、第3部までを書き終えたところで出版される前に急死してしまった(まるでミステリー)。

自分の書いたシリーズが世界的に大ベストセラーになったことを知らないのである。

 

4〜6部は、別のジャーナリストが書いている。

 

とりあえずは、3部までを、一気に読んでみよう真顔

 

 

 

 

 

ミステリーのお供は、やはりコーヒーコーヒー