サリンジャー『フラニーとズーイ』を読んだ。村上春樹訳。
何十年か前!に読んだことがあって、
フラニーの辛そうだったこと、
そして「たえず祈りなさい」という言葉が心に残っていたのだけれど、
特に後半難しくて読み飛ばし
・・・半分しか分かってなかった
今回驚いたことには、
もと芸能人の親、神童と言われた子供達(作家になったり、俳優になったり)、
そして容姿も美しいフラニーとズーイ、という設定が全く色褪せてないどころか
今でも華やかでそのちょっと特別な感じがやはりめちゃお洒落だった。
そして読んでいる私が、フラニーではなく
フラニーを心配する母親の心情に共感してしまうことだった
こんなにキレキレの子供達、そしてその子供が限界まで来ているときの
親の心情ってもう切ない。
(兄弟の過去のこともあるし)
とにかく『キャッチャー』でもそうだけれど、人物描写のいちいちが、上手いんだよねー
ズーイの言いたいことを大胆にも超ざっくりとまとめると
フラニーが家族のもとで傷んでいる(キャベツか)ことがとても意味があることだし、
神と向き合いたいなら向き合ったらいい、
他人に落ち込むことはしないで
神への完璧、自分自身の完璧を目指したらいいんだ、というようなことかな・・・
何かそれが、サリンジャーが隠遁生活をしながら小説を書き続けたことにつながる気がする・・・
図書館で借りた本におまけの印刷物がついていた!
サリンジャーが、自分の本に解説文をつけるのを許可しなかったからね。
そうそう、神というか、何なのか、
自分を取り巻いているもの、自分を見守っているものを、
「太ったおばさん」と
亡き兄が、言っていたんだよね。
小さな子供がイメージできるような言葉で。
「太ったおばさん」のために靴を磨け、と。
そういうセンスが、たまらないー。
(見知らぬ誰かのために、と書いているブログを見つけた。素晴しい。)
👶👶👶
ところで今日は、とみかとママが退院する日。
息子頑張れ