空虚 | 貴方と私と天体観測

貴方と私と天体観測

遊釖の詩と哲学と日々云々。

自分は何処にもいないみたい。
私が何処にいるのかここにしっかりいるのか。
なんだかわからなくなって来た。
恋人も友達も家族も、
ふとしたときに知らない人に思えてならない。
自分とは違う生き物のような錯覚にとらわれて
少し気分が悪くなるときがある。
やっぱり、誰と居ても拭えない孤独感は
他人には補えないものなのだろう。
家族とて他人。
別に病んでるわけではない。
一昔前の流行りのメンヘラでもない。
でもふとした時
他人といるのが心底不愉快な気分になる。


赤鬼小鬼  真っ黒黒鬼
影の黒鬼考えた
色が欲しくて考えた
西の太陽照らされば
橙鬼になれるかと

いえいえそれは夢の中
夢の橙叶わぬ願い

影の黒鬼考えた
色が欲しくて考えた
湖の水浴びたなら
水色鬼になれるかと

いえいえそれは空のせい
空が許さぬ叶わぬ願い

影の黒鬼考えた
色が欲しくて考えた
紅蓮の焔に焼かれれば
あの赤鬼にも劣らぬ
紅鬼になれるかと

いえいえそれは命取り
影の黒鬼  焦げた黒鬼
死んで尚も  黒い炭鬼


結局いくら自分を探したところで、
自分なんてものは何処にもいないのだと思う。
何よりも不確かな存在は自分である。
なりたいものなんか目指すだけ
同じ存在にはなれない。
どうあがいても自分は自分。
そんな自分を信じられない為に
目指す先もわからない。
結局いつでも途方にくれている。