テムズ河の潮汐を眺めつつ -305ページ目

Naive(単純、世間知らずな、騙され易い。)な行動だったな・・・

ロンドンでは富裕層と貧困層が隣り合わせに住んでいる場合も多いですが、やはり中心部は富裕層、その周辺部は貧困層、そして更に郊外に行くとまた富裕層が固まって住んでいます。環境も中心部はSt. James's Park、The Green Park、Hyde Park、Kensington Gardens、 Regent's Parkなど緑が多く、その周辺部は高速道路、Industrial Estate(工業団地。)、倉庫などでグレー、その外側の郊外はKew Garden、Wimbledon Park、Richmond Park、Hampstead Heath、Alexandra Parkなどまた緑が多くなります。
 先日WoolworthsというBudget系(低予算系)のお店の話をしましたが、このお店はロンドンのど真ん中にではなく、その周辺部のHigh Street(商店街。)か高速道路沿いのショッピンング・センター内にあります。やっぱり出店料が安い上に主な顧客層がそこに住んでいるからでしょうね。そういう場所には他にも更に上を行く激安系のPrimark、Peacocks、MK One、Geaorge、 Matalan、New Look、Lidelなどのお店が多いです。高速道路沿いにはもちろん電気屋さん、DIY屋さん、ホームセンターなどの郊外大型店舗も立ち並んでいます。

こういうお店に用がある時には自家用車があると便利だなと思うのですが家は無いので公共の交通機関ででかけて運びきれない買い物は配達して貰います。今日は来週一杯DIY週間として有給休暇を取ったので準備の為にペンキ、ベランダに設置する目隠しフェンス、2m位あるモミジとそれに合わせた和風の鉢なども買ったのでMini Cab(電話で呼び出す小型タクシー。Black Cabよりも料金は安いけれど道を知らなかったりしてあまりプロフェッショナルではないです。でも乗用車の他にもワゴン車も選べてこういう機会には便利です。)で買い物と一緒に帰るつもりでした。
 B&QというDIYのお店に行ったのでそこのサービス・カウンターでMini Cabの手配を頼みました。しばらくして現れた男性に「人は1人しか運べないのであなた達3人はバスで帰宅したらどうか。家に着く頃に買い物は届けるから。」と言われました。それだと10ポンド(約2千円)なのだそうです。更に高い料金を払って夫1人が同乗して私と娘だけバスで帰るより良いかと思いそうする事にしました。渡されたごく普通のメモ帳に名前と住所と電話番号を記入し、そのドライバーさんの指差すワゴン車にプリントされた彼の携帯電話の番号も夫の携帯電話に登録しました。

料金の支払いは買い物の到着時にという事で別れたのですが後からこんな会話が。
私: 「彼がこのまま私達の買い物を持って蒸発したらどうする?」
私: 「その場で彼の携帯が鳴るか電話番号を試せば良かったね。」
夫: 「高価な電化製品ではないし持ち逃げしても転売も出来ないよ。」
私: 「でも総額4万円だよ~。白いペンキなんかは転売できるよ。」
夫: 「彼は悪い人には見えなかったよ。」
私: 「悪い人が分り易く見かけも悪そうだったら誰も騙されない!」

最初の話では1時間後に配達という事でしたが、1時間半経っても現れず夫が1度電話。ちゃんと出てくれたのでほっとしましたが他の配達に寄っているとの事。2時間経った時点で2度目の電話をするともう近くまで来ているとの事。結局2時間15分後に無事買い物と再会する事ができました。受け取った時に買い物の内容や個数、モミジに損傷が無い事などを確認して料金の支払いをして終わりました。今回は無事に済みましたが結構なギャンブルをしてしまった気分です。次回はドライバーさんの身元をB&Qのカウンターの人にもしっかり確認しようと思いました。

MAD、Banana Splits、The Singing Ringing Tree

先日デザイン部門で外にお昼を食べに行きました。去年の今頃も食べに行ったのでこの春の会食とクリスマス前の会食が定例になっているのかな。食事代は会社の経費で出るそうです。行った先は会社から徒歩1分の所にあるモダンな内装のレストランで、スターター、メイン、デザートとも数種類の中から選ぶようになっていました。

私と蒼哉さんは2人とももうすぐ2人目の子供が生まれるので自然と名前は何てつけるかとか他の同僚で子持ちなのは誰かなどという話になりました。そしてそこからご先祖様の話へ。蒼哉さんと一平太さんは両方とも曾祖父母の代位までしかどこで何をしていたか知らないそうです。初音さんはブラジル出身ですが先祖はやはりヨーロッパ出身だそうです。
 それからなぜか音楽の話になりどういう訳かShampooとかTatooの話をしてそこからまたどう繋がったのか忘れましたが子供の頃に好きだったテレビ番組と雑誌の話になりました。私以外の3人は思い出が次々に湧き出て来て楽しそうでしたが私はどれも知りませんでした。話題に加われたのは先日も記事にした『Monkey』だけでした・・・。
 最近はテレビで『何とかかんとかのベスト100』というタイトルの番組が多くて、それで過去のイギリスのポップカルチャーやサブカルチャーについて大分勉強したと思ったのですが、3人の話していた『Banana Splits』という子供番組も『MAD』という子供向け雑誌についても、一平太さんだけが知っていた『The Singing Ringing Tree』も初耳でした。

イングランド出身の蒼哉さん(38才。)と一平太さん(40才。)、ブラジル出身の初音さん(43才。)も一様に熱を込めて語っていたのが『MAD』というアメリカの子供向け雑誌についてでした。帰宅してから夫(34才。)に聞いてみたらやはり表紙のAlfred E. Newmanという男の子のキャラクター、背表紙の仕掛けの事などを楽しそうに思い出して話してくれました。
 内容については一平太さんは「ニクソン大統領を皮肉る政治的な話など必ずしも子供向けとは言えない内容もあったけど、分らない所があっても気にならずに読めたんだよな。」と言っていました。夫も『シンプソンズ』(アメリカのアニメ。)みたいに重層的というか、大人も子供もそれぞれ楽しめるようになっていたんだよ。」と同じ様な事を言っていました。

子供向け番組についても私以外の3人は「60年代は子供番組の草創期で、制作者は手探りで実験的な事をしていていて刺激的だった。」という事で意見が一致、そして初音さんは「『Banana Splits』は奇想天外なストーリーや色から絶対に麻薬を使っている人が製作していたに違いない。」と確信を持って語ったり。私は何も知らないのに聞いているだけで面白かったです。

この会食で思い出の扉がバーンと開いてしまったようで、その後蒼哉さんと一平太さんから会話に出て来た子供向け番組と雑誌のリンクが社内メールで送られてきました。興味のある方は是非ご覧になってみて下さい。私は『MAD』のリンク先で表紙のAlfred E. Newmanの顔を見て「この顔なら確かに前にどこかで見た!」と思いましたよ。

過去の『MAD』の表紙のコレクション
デザイン部や夫の話の通り、Alfred E. Newman君が様々な話題の人に扮しています。当時の流行や世相が読み取れて面白いです。

現在の『MAD』の公式サイト
Alfred E. Newman君も今やComputer Graphicsで描かれています。ちなみにこれが最新号、465号の表紙です。

Alfred E. Newman

『Banana Splits』の写真やキャラクターの紹介
昔テレビ番組が次々とDVDになって発売されているからこれもその内・・・。40才前後の人が喜んで買いそうです。

Bananasplits

『The Singing Ringing Tree』の写真やキャラクターやストーリーの紹介
一平太さんによると『アンディー・ウォーホールが4千円の予算で監督して作ったの『指輪物語』みたい。』という事です。
 東ドイツで製作されたの子供向け映画で、イギリスでは60年代から70年代初頭にかけてテレビで放映されたそうです。

The Singing Ringing Tree

今年初めての夏日

天気予報で木曜日は暑くなると聞いていました。娘も学校や託児所から「明日は夏服が着られる天気になるよ。」と言われたようで、帰宅するなり私に「夏の制服を出して。」と言って来ました。そして今朝娘はウキウキしながら夏の制服にポニーテールで託児所に向かい、私もついでに出して来た夏服を着て出勤しました。新緑も目に眩しく桜も咲いているし良い季節になりました。
 バスの窓からはいつも学校に向かう親子の姿が見られるのですが、他の女の子もみ~んな夏の制服姿。でも男の子は衣替えが無いから面白くないです。単にブレザーやトレーナーを着ないだけで、冬も中に着ていた同じシャツ(半袖長袖どちらでも。)かポロシャツで下は長ズボン。小学生の女の子達の夏の制服はそれぞれのスクールカラーのギンガムチェックのワンピースです。

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ね、どの色もかわいいでしょう?買うデーパートやスーパーによって仕入れ先のメーカーが違うのでデザインも少しづつ変わっているのですが。私は断然ここに載せたWoolworthsというお店のが好きです。このお店はUpper Market向けではなくてLower Market向けで、全般的に商品の値段が安いです。子供服はデザインも割とかわいいのがあるし品質もまあまあ。
 衣料品以外にも日用雑貨、食器、おかし、CD、DVD、小型電化製品など色々売っています。私は前に一度シーツを買った事がありましたが最悪でした。アイロン要らないから化繊のが良いかなと思って買ったらあまり寝心地が良くないし洗濯したらあっという間に毛玉だらけになってしまって。学生時代の事(約8年前)だからそれ以来品質は向上したかも知れないですが。
 娘の夏の制服以外の制服はJohn Lewis、Peter Jonesなどのデパートのを選びますが、夏の制服はWoolworthsのが一番かわいいです。腰の所の切り替えの感じも良いし、ボタンが♥型になっていたりレースが付いていたりするのが小学生の女の子心をくすぐるのですよ。そして親にとっても化繊でアイロン要らずですぐに乾くので便利ですし。値段はどこも同じ位で、5才用は1枚1500円から2000円程です。

間接応募で仕事探し

Job Centre(イギリス版の公的職業案内所、ハローワーク。)
最寄りのJob Centreはこちらで調べられます。私が1998年から1999年にかけての冬にイギリスで初めてのフルタイムの仕事探しを始めた時にはJob Centreも利用しました。別に予約等は要らず、直接出向いてカウンターに座り相談に乗って貰いました。必要事項を記入した用紙を渡し、その場でだったか後から連絡が来たのかは忘れましたが1件日系の会社の一般事務の仕事を紹介されました。

日系の民間職業案内所
私が登録したのは3社程だったと思います。これも利用したのは1998年から1999年にかけての冬で詳細は忘れてしまいましたが、どこも電話で面接の予約、登録用紙の記入、Microsoft Officeの実技テスト、担当の人と面談という流れでした。求人はやはり日系の会社での一般事務の仕事が中心でデザイン系の仕事の紹介は1件も無く面接には至りませんでした。

アクセス・アポイントメンツ
アクティヴ・リクルートメント
JACリクルートメント
センター・ピープル
テンプスタッフ
パソナ
ピープル・ファースト
ユーロ・ロンドン・アポイントメンツ

現地のデザイン系民間職業案内所
上記の2種類の職業案内所を利用してみて、「どうやらデザイン系の仕事を一般の職業案内所で探そうとしても時間の無駄らしい。」と実感しました。イギリスには日系でデザイン系の職業案内所は無いので現地のデザイン系民間職業案内所へ。Major Playerという所に履歴書と作品のサンプルを送った所、「面談に来ませんか?」と電話がありました。
 面談で担当の方に「こういうエージェンシーではジュニア・レベル(新卒)の求人はとても少ないです。なぜならクライアントのデザイン会社の所には直接応募して来るジュニア・レベルの人がひきもきらないから、手数料を払ってまで探す必要が無いんです。」と言われました。それならなぜ新卒の私に面談をしてくれたのか不思議ですよね。
 実は私の履歴書に載っていたWork Experience(インターン)先でその担当の方が働いていた事があったからなのだそうです。その方は元デザイナーでデザイン系就職のコンサルタントに転職したばかりでした。とりあえずポートフォリを見て貰って私の立場にある人は「とにかく求人が出ていても出ていなくても会社に直接応募しなさい。」と忠告を頂きました。

http://Major Players
Recruit Media
Work Station
Workthing.com

ここまでの活動でリクルートメント・エージェンシーを使った事は完全に時間の無駄だったかというとそうでは無く、面談して貰う事によって実際の採用面接の予行練習になったし、求人情報に目を通す事によってジュニア・レベルのデザイナーの年収の相場も分かってきました。1998年から1999年にかけての冬の頃は1万2千ポンド位(約240万円)からでした。
 これは現在もあまり変わっていないようで、大卒の初任給の平均が2万3千ポンド位(約460万円。AGR調べ。)だそうなのでそれに比べたら相当に低い金額です。同じデザイナーでも、Screen based designer(スクリーン上で見る物のデザイン。)よりもPrint designer(紙の上で見る物のデザイン。)の方が更に低いです。
 税引き前年収(Gross Income)からIncome Tax(所得税)とNathonal Insurance(国民保険料)を引いた後の手取り年収(Net IncomeまたはTake-home Pay)が幾ら位になるのか計算するにはThe Salary Calculatorが便利です。イギリス版だけではなくてアメリカ版もあって、手取り年収の計算の他、時給からの計算、必要な手取りを確保する為の年収の計算、住宅ローンの計算もできます。

Work Permitについて

殆どの日本人の場合イギリスで合法的に働くにはWork Permit(労働許可)を取得する必要があります。例外としては本人がフルタイムの学生でStudent Visa(学生ビザ)を所持している、本人がIndefinite Leave To Remain (永住権)を所持している、配偶者がEEA(European Economic Area)出身である、配偶者がWork Permitを所持している場合などがあります。
 Student Visaの場合はフルタイムでは働けません。学期中は週20時間まで、長期休暇中は週40時間までと制限があります。いつ廃止になったのかは知らないのですが、私が学生だった1998年夏までの時点ではStudent Visaを持っていても更に半年毎にJob Centre(イギリス版の職業案内所、ハローワーク。)でWork Permitを取得する必要があって手数料は無しでしたが面倒でした。
 以下に公的サイトと民間サイトのWork Permitに関するページへのリンクを載せておきます。どちらもわざと間違った情報は載せてはいないと思いますが、特に民間サイトの方は私自身も直接の知り合いも実際に使った訳ではないので信用するかどうかはご自分で判断して、何か不明な点や疑問な点があれば直接それぞれのサイトにお問い合わせください。

イギリス政府のHome Office(内務省)のサイトの中のWork Permitのページです。複数あるWork Permitの種類の説明、申請の仕方、申請用紙、手数料についての説明があります。

Workpermit.comという民間の会社のサイトの中のWork Permitのページです。イギリスその他の西欧の国へのイミグレーション手続きの相談と代行をしています。

巣に座る雌鳥

3日間の連休明け、税金を払う為に郵便局に寄ってから出勤しました。いつも通る公園を歩いていたら何だか急に新緑が増えていて驚きました。「たった3日でこの違い・・・。」と思ったけど実は過去1週間以上、行きも帰りも新しいバス路線を使っていてこの公園は通ってなかっただけでした。
 それにしても良い季節という事には変わりないですね。この頃コートを着ないででかけられる日も増えてきました。日本も大型連休でみなさん家でのんびり寛いだりまたは行楽にでかけられているのでしょう。最近会った外国人のお友達にはゴールデン・ウィークの説明をしてついでに五月病の話までしてしまいました。

私はこの連休は初日は1日中買い物にでかけ、2日目と3日目は娘はお友達のお家に遊びに行ったり、夫と『Ice Age 2』を映画館に観にでかけたりしていましたが私はずっと家に籠っていました。洗濯物とアイロンがけが必要な物と繕い物が山のように貯まっていたので1時間位家事をしては脚が疲れるのでお昼ねしたりコンピューターの前に座ってネット・サーフィンをしたり。
 娘と夫が映画館から戻って来た時はちょうどベッドの上に座って繕い物をしていたのですが、その姿を見た夫が一言「そうやって座っていると『チキンラン』みたいだな~。」と。言われて鏡に映った自分の姿を見てみると本当に『チキンラン』に出て来る藁の上に座っているおなか周りがふくよかな雌鳥達そっくりで笑えました。


チキンラン

ナッピー・ラッパー

イギリスで育児用品のお店と言ったら一番に思い浮かぶのがMothercare(マザーケア)です。ロンドンのオクスフォード・ストリートに旗艦店がありますがイギリスの郊外のショッピングセンターの中とか街中のハイストリート(商店街)にも支店はあちこちにあります。イギリス版赤ちゃん本舗という感じで実用的だけど洗練されたイメージは無いです。
 取り扱い商品は家庭内で使う育児用品、外出時に使う育児用品、おもちゃ、衣類(マタニティーも。)などさまざまです。おむつとかベビーシャンプーなどの消耗品も売っているし、親子で入れるトイレ、おむつ替え台、授乳用スペースもあるので乳幼児連れでロンドンに滞在する方は旗艦店を観光コースに入れたら便利かもしれませんね。

昨日は夫の面接用の洋服を買いにでかけたのですが結局私と娘と赤ちゃんの洋服も少し買ってしまいました。それから育児用品をの下見をしようとJohn Lewisというデパートの子供用品コーナーとこのMothercareに行きました。下見のつもりだったけどMothercareでTommee Tippee(トミーティッピー)のNappy Wrapperがセールになっていたので購入。
 日本ではトミーティッピーというと幼児向けのトレーニングマグや食器セットで知られているようですね。イギリスではその他におしゃぶり、哺乳瓶、ベビーモニター、体温計、おもちゃなどを売っています。そしてこのNappy (ナッピー、おむつの事。)Wrapper(ラッパー、最初のWは無音。包むもの。)も。ちなみにアメリカ英語ではおむつはDiaper(ダイパー)です。

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その名の通りWet Nappy(No.1で濡れたおむつ。)やSoiled Nappy(No.2で汚れたおむつ。)をゴミの日まで保管しておく道具です。別売りのカセット(180回分、約1ヵ月分。)をセットすると最高で28個のDirty Nappy(汚れたおむつ)を衛生的に匂わないように溜めて置く事ができます。カセットは1個4.49ポンドで約900円です。
 本体は定価は29.99ポンド(約6千円)ですが、Mothercareでは今特別価格で14.99ポンド(約3千円)になっています!前回は夫の姉夫婦が姪が赤ちゃんの時に使っていたのを借りていたのですが、その後姪は一人っ子になる事が決定したのでそれはカーブーツセールで売られてしまったのです。で、今回は自前で買う事になりました。

今年の夏からまたおむつ替えの始まりです。Tommee Tippeeのホームページでは「1人の赤ちゃんに付き約5千回のおむつ替えをするんですよ。」と書いてありました。ハー。イギリスでは日本のように早くトイレトレーニングが済む事を焦ったり誇りにする風潮(私の偏見?!)は無いので割とのんびりと、2才半位まではおむつをさせています。
 焦らないと言えばイギリスではもう乳幼児とは呼べない年齢の子供がおしゃぶりをくわえていたりベビーカーに乗っていたりする事がザラにあります。中には発達障害のある子供も居るのでしょうがそうではない子供もたくさん居るのだろうな。でもその親子なりに一番合った育児方法を採用しているんでしょう、周りは特に何も言いません。
 ただベビーカーを押しながらタバコを吸っている人を見ると子供がかわいそうだなと思います。たまに空気の悪い所に行くというのではなくてその子供の場合はマイカーで移動中も家の中でもタバコの煙に晒されているんですよね。私も夫もノンスモーカーですが、私はヘビースモーカーの親に育てられたので肺も汚れてしまっているんだろうな。
 妊娠中の喫煙によって低体重児が生まれ易くなる事や、副流煙によってCot Death(コット・デス。乳幼児の突然死。)の確率が上がる事などの弊害はテレビで政府の広告も流れているし両親学級でも教えられている事なのですが、やはりニコチン中毒というのは強力なんですね。止めたくても止められない人の為にもっと有効な禁煙手段が早く現れないかな。

また覗き

この「また覗き」という言葉自体これまで知らなかったんですけどね、「子供がまた覗きをしているとその子供に弟か妹が生まれる。その子供の母親がまた妊娠している。」という言い伝えがあると最近知りました。子供って道を歩いていても低い塀があるとその上を歩いたり、手頃な高さの石が並んでいたりするとその上をジャンプして移動したりしたがりますよね。上半身を倒して足の間から後ろを見て「また覗き」をしている姿もそれと同じ位自然な感じがします。
 でも考えてみると私の娘がそれをしているのは生まれてから一回も見た事がなかったんですよね。でも去年の秋頃バス停でバスを待っている時に娘がやっていたんですよ、このまた覗き!小さい頃も一度もした事ないのに。娘はその時4才半でしたが、また覗きってもっと小さな子がこう自分の体の機能を試すっていう感じでやる気がしますよね。だから何で今更と不思議に思いつつもその様子を眺めていただけで一緒に居た夫にも何も言わなかったのですが。

このまた覗きの言い伝えを初めて知って確かに私が今おなかにいる2人目の子を妊娠したのは去年の秋頃なので「当たっている!」と驚いてしまいました。その時以降二度と娘がまた覗きをしているのを見た事は無いです。単なる迷信で偶然かもしれないけれど面白いですよね~。今は妊娠のごく初期でも尿検査やらエコー検査ですぐに妊娠しているか分かるし中期を過ぎれば性別もかなりの確率で分かるけど、昔はそんなの一切無かったですよね。
 それでも何とか兆候を探して未来に起きる事を予測したり、過去に起きた事には原因があるはずって自分を納得させる為に法則を見つけようとしたんでしょうね。その中には科学的に調べても実は根拠があるものもあるかも知れないし、残念ながら全く関係ない物もたくさんありそうですが。また覗きはどうやら後者っぽいですね~。誰かが調べてくれたら面白いけど、単なるアンケートだとそういうのを信じたい人の方が熱心に解答しそうだし難しいですね。

日本語訳は出ていないのですが、イギリスの心理学者で学者になる前は手品師だったというRichard Wisemanさんの書いた『Luck Factor』という本には「運」という捕らえ所のなさそうな事を科学的に研究した結果が載っていて大変興味深かったですよ。別に読んだからってジャンボ宝くじを当てられるようになる訳ではないのですが。世の中にはいつも幸運な人といつも不運な人が居る様な気がしますが、その違いはどこにあるのかを科学的に調べて不運な人も幸運な人に変われる方法を教えてくれます。


The Luck Factor

でこぽん

去年の今頃1ヶ月里帰りした時に娘の日本語の勉強の為にポスター類を買い込んで来ました。お風呂場用には平仮名と片仮名の表と世界の国旗の表と日本の日本地図の表もあります。お風呂場用のポスターにはお湯をかけると目隠しが消えて下の文字が現れれる特殊なインキが使ってあってクイズ形式になっています。
 日本地図のはまだ難し過ぎるからと使っていなかったのですが先日夫が貼り出したのでクイズを試してみたらこれが意外と難しい。都道府県名当てクイズでは例えば「でこぽん、トマト、阿蘇山で有名な県は?」などとあり、阿蘇山で熊本県だなと分かったけれどでこぽんって今まで聞いた事も無かったです。
 広辞苑を引いても載ってなくて、ネットで見たらどうやら柑橘類の事らしいんですね。一応有名なランドマークや名産品の一部はイラストになって載っていますが、ピンクのタラコのイラストなんかは実物を知らなければ簡略化され過ぎていて「何これ?」という感じだと思いました。

タラコと言えばイギリスに住んで過去10年半に、PiccadillyにあるJapan CentreやColindaleにあるOriental City(昔はヤオハンという名前だった。)からわざわざ買って来て食べたのは2回位です。Waitroseというアップマーケット向けのスーパーマーケットでは売っていると聞いたけど家の最寄りの支店にはありませんでした。
 英語では「Smoked Cod Roe」という名前で探せば良いそうなのですが。林望さんの『イギリスはおいしい』を在英何年目かに読んで初めてSmoked Cod Roeを知って随分損した気になりました。同時に触れられていた「Smoked Mackerel」の方は自力で既に発見して愛食(?!)していたのですが。
 Smoked Mackerelは秋刀魚の開き、鯵の開き系統の味がします。ご飯と一緒に食べるとおいしいですよ。イギリスではたぶん週末にゆっくりFull English Breakfastを食べる時にメニューの一部として出しているのじゃないかな。夫の実家ではたまに「Smoked Kipper」を朝食に食べます。
 Smoked Kipperは燻製ニシンの事でなぜかカレー味ではないけど黄色に着色してある事が多く、Smoked Mackerelと隣同士で販売されています。元はインド料理のイギリスの朝食のメニューにKedgeree(ケジャリー。)がありますが、夫の実家ではこれを作るのにもSmoked Kipperを使っています。
 Kedgereeの主な材料はご飯、ほぐしたスモークされた白身魚、粗みじん切りにしたゆで卵と玉ねぎ、ターメリック、生クリームで作り方は「ケジャリー」でネットをサーチするとたくさん上がって来ます。義理の父は食べ物に関してかなり保守的(カレーもパスタも嫌い。)なのですがこのメニューは大丈夫です。

でこぽんって熊本県以外でも今はスーパーマーケットに行けば普通に売っているのでしょうか。前にも日本のサイトを見ていたらエリンギという食材の料理の仕方が話題になっていて何の事かさっぱり分からなかったという経験があります。95年に私が日本を出た時には見かけなかったキノコです。

夏那さんの後任の理菜さん

朝家の最寄りのバス停で同僚の皐月さんにバッタリ会いました。彼女は定時の9時半5時半で働いているので近所に住んでいても通勤が一緒になる事は少ないのです。でも彼女はもうすぐ長期休暇で出身のマレーシアに里帰りするのと彼女の働く会計部門を中心にコンピューターの新システムの導入が決まっているそうでその準備に忙しくここ2、3日早めに出勤しているのです。
 バスは結構混雑していて皐月さんに「そこに1つ席があるわよ。」と言われて振り向いたけど既に隣に居た男性
が腰掛ける所でした。でもものの5分もしない内に学校や地下鉄の駅の側を通るので乗客がどんどん降りて皐月さんと2人で並んで座れました。ふと窓の外を見ると白地に赤の十字のSt. George's Flagがパブや民家の窓の外に掲げてあるのが見えました。
 何の行事も無いんですけれど「4月23日がこのイングランドの守護聖人の日だったからかな。」と思ったけど皐月さんは「ワールドカップが近いからじゃない?」と。後で夫にも聞いてみたけどやはりSt. George's Dayの為というよりはサッカーの為らしいです。また偏見なのですが、この旗を掲げている家ってどちらかというとやはり裕福な地域よりは貧困な地域でよく見かけます。
 そしてこれを思うのは私と夫だけかも知れないけれど、オーストラリア人とニューランド人と南アフリカ共和国の人は自宅の窓に大きな自国の国旗を掲げるのが好きですね。ってもちろんその国旗を見かけたからっていちいちドアをノックして住人は何人か裏を取っている訳では無いですけど、例えその国が好きだからって違う国の人がわざわざ他国の国旗は飾らないですよね。
 バスを降りた後皐月さんに「周りの乗客はあなたが妊婦だって気が付いて居なかったみたいね。」と言われました。イギリス人の妊婦さんって大体もっと迫力あるし、ヨーロッパで一番の肥満国という事もあって妊娠してなくてもまん丸で重そうなおなかの人はゴロゴロ居るしそんなものです。もちろん無理はしないようにしているけれど私は階段を上がるのも18.4kgの娘の抱っこもまだ大丈夫。

オフィス・マネージャーの夏那さんの後任として理菜さんがこの月曜日から働き始めました。オフィス・マネージャーと言う役職名は、英語でも「事務所長」と同じ感じの響きがしますが、仕事内容はいわゆる事務所長さんのする仕事とは違いますが、円滑に職場での仕事が進むようにする重要な役割です。普段は受付に座り、職場の安全管理、消耗品の在庫管理、イベントの手配もします。
 その上に夏那さんは近所に住んでいたらしく、トイレが詰まると自宅からplunger(長柄の付いた吸引用ゴムカップ)を持って来て直してくれたんですよ!それは夏那さんがボランティアでやっていた事で、後任の人も同じ事を期待されているとは思いませんが。今度またトイレが詰まったら業者を呼んで直して貰うんだと思います。普段のトイレを含む職場の清掃はクリーナーさんが来てしてくれます。
 夏那さんは在職期間は22ヶ月間だったそうで、彼女はオーストラリア人でした。理菜さんはフランス人です。2人ともたぶん年の頃は同じ位で25才から35才位の間だと思います。理菜さんはブロンドのストレートヘアできれいな水色の目をしています。初日から上司の信之介さんを待つまでもなく既に出社していた社員の間を廻って自己紹介していて良い感じの人だな~と思いました。