遠征王シリーズ(高殿円)
著者: 高殿 円
タイトル: ジャック・ザ・ルビー―遠征王と双刀の騎士
著者: 高殿 円
タイトル: エルゼリオ―遠征王と薔薇の騎士
著者: 高殿 円
タイトル: ドラゴンの角―遠征王と片翼の女王
著者: 高殿 円
タイトル: 尾のない蠍―遠征王と流浪の公子
著者: 高殿 円
タイトル: 運命よ、その血杯を仰げ―遠征王と隻腕の銀騎士
めいいっぱいはまりました。とにかく面白かった。一巻、はじめの方はギャグ満載だったのに、途中から重い、暗い、重い。でも、それが嫌じゃないんだよね。
あと、作者の思想に共感できるから読みやすい。たとえば茅田砂胡さんとかだと、登場人物はみんなかっこよくて、ストーリーも面白くて好きなんだけど、どうも、流れる思想がだめなんだよね。こればっかりはどうしようもないしね。もちろん読み続けるけど。
ストーリーは、パルメニアという王国の女王(なんと愛妾がいる)を主人公にした物語。これだけきくと倒錯的だけど、そういうわけではない。作者が、この世界を舞台にいろいろほかにも書いているので、世界設定が細かい。パルメニア500年史という感じ。今、遠征王以外のシリーズは読んでる最中なんだけど、500年の間の世界地図の変遷が面白い。国家間の領土がかわっているのはもちろん、地図から消えうせた国も当然あるし。シリーズ全部読めば、架空史として楽しめそう。
ただ、このお話は歴史がメインではなく、人の内面がメイン。みんながみんなものすごく傷を抱えているから、その再生のお話として面白い。
そして、話が大人向けにできている。ターゲットは20代以上の女性なのかというぐらい。まあ、主人公たちの年齢の、この手のレーベルにしたらものすごく高いしね。