今迄で最も販売個数が多い商品は「カレー粉スタンダード」です。
場合によってはこれひとつでカレーを作ることができるから、と思われます。
今まで多くの方から熱望されてきました。
松阪Thaliでは中高年層の主婦たちから、また20代くらいの美容に興味のある女性たちから。
後の大阪スパイス料理研究所club-THALIではカレー好きの男性諸氏から、また各地の飲食業者などから。
でも、店で食べていただいたそのイメージのものを、究極の簡単レシピでできるわけがない!でも皆さんの気持ちがとてもよく分かる。僕は、いかにもインド通を見せ付けたり押し付けて楽しむ排他主義ではありません。コンセプトは誰でもない日本人にしかできないスパイス料理の開発ですから。
僕は長い間葛藤いたしました。そこで、ようやく出来上がったのがこれだったんです。
もちろん店のイメージに近いというだけで同じものではありません。
スパイス料理といえども、スパイスが直接的に体感できる部分は全体のおそらく4~50%くらいのものです。だからとてもわかりにくいはず。
ただ、THALIでは段階的にルールというものを作っております。基本としては、各種ブイヨン、各種調味料、酒類、小麦類、果実類、白糖、合成油脂、動物性油脂等を一切使わないことです。これをTHALI式と呼んでいます。他にもありますがそれはまたの機会に。
これは宗教的な考えやインド崇拝思想からではありません。僕の原点は、いかにファーストフードやインスタント食品を安心して楽しく食べることができるようになるか、です。そのための体調管理のために、このTHALI式を構築し続けて今日に至っております。いや、本当の話です。
ところでなぜ一つ一つのスパイスを使うかというと、それぞれにマトリックス的使い方というものが存在するからです。ひと言でクミンといっても、その使い方や意味は十数種類あります。そしてそれは今なお際限が見えない(°д°;)
ね、かなり面倒な話でしょう? だから結局は、すべてを一刀両断する、まさに日本思想ならではといえる、カレー粉なるものが不可欠なのだと思います。
ということで、今回は「カレー粉」を使った、でもあくまでTHALI式の、これぞ究極の本格&簡単レシピをご紹介いたします。
【THALIオリジナル・カレー粉スタンダード2008バージョン】1袋40g入り
●レシピは8~12人分想定
●道具
中華鍋または蓋付の鍋1つ、木べら1つ
●材料と下ごしらえ
・鶏もも肉700~800g・・・・・・・食べたいサイズに切り分ける。
ミンチも可(800~1000g多いほうがうまい)
・タマネギ800~1000g(中サイズ3~4個)・・・・・みじん切り
・トマト200~300g(缶詰)・・・・みじん切り *ピューレなら150g程
・ニンニク2~3個・・・・・・すりおろす
・ジンジャー2~3センチ・・・・・・すりおろす
・ヨーグルト150g・・・・・・混ざり物の少ないできるだけピュアなものを。
・油60cc~100cc ・塩適量
・THALIカレー粉スタンダード30~35g
● 作り方
1.鶏もも肉にヨーグルトをあえる。塩を一振りして混ぜ合わせたらタッパ→冷蔵庫で1時間。
ミンチの場合は不要。
ココ・ポイントです! ピュアなヨーグルトであればあるほど肉が柔らかとなり旨みも増します。もちろ
ん骨付きの肉でも美味くなります。インド料理的にはこのときに、他のスパイスも漬け込むこと多
いです。ぜひ試してください。そのままで調理するのとではあきらかに違いますから。
2.フライパンに油を入れて熱してからタマネギを炒める。
*西中島にオフィスがあった時代の写真です。奥の酒などは気にしないでください。取材でいただいたものだよ~~~
ちなみにたまねぎの切り方にこだわる方がいますが、僕はまったくこだわりません。だいたいは2センチ幅くらいの大雑把なみじん切りにすることが多いです。たまねぎが固いときはアバウトな千切りにすることもあります。
3.タマネギを炒めるのは容量1kgなら中火で約20分程度でOKです。僕の場合は早ければ15分。最初は思い切って油を大量に入れたほうが巧くいきます。そして生揚げ状態に持っていくのです。
この段階でようやくニンニクをいれます。そして一体化させてからショウガを。こうすることで旨みが拡大します。このとき弱火に落としてからやってください。焦げた苦味は修復不可能です。
4.10分ほど炒めて全体がまとまったら次はトマトを入れ、よく混ぜながら炒めます。中~強火で再
び20分ほど。
*水分が飛んだ分だけ全体がまとまってきます。どんどん焦げ付きやすくなるのでこの辺から木ベラでこまめにまわしてやってください!
5.火を弱くして鶏肉をヨーグルトごと入れ全体をよく混ぜ合わせる。焦げそうになったら水を少しだけ入れてください。ちなみにミンチの場合は肉を入れた直後にヨーグルトをいれてください。(この場合のヨーグルトは水で溶いておいたほうが良いです)
また、もしもチャツネなどを入れたい場合もここでどうぞ。
6.次にカレー粉を入れてよく混ぜる。塩を適量いれる。塩は思い切って多い目にいっちゃってください。
ココ・ポイントです!
スパイスとは単体では無垢のままのものが多いんです。塩気とバランスをとることで初めて存在
感を増します。ちなみにブイヨンや調味料等(いわゆるTHALI式ルール)が加わるほどにスパ
イスの存在感は低減します。よって余計なものを入れれば入れるほど、スパイスもなんでもかん
でも、となっていくわけです。こうなると、もうなんでも同じとなってしまいます。僕は塩を8種類
ほど使い分けますが、上記のレシピのままでいった場合、通常の製塩ならティスプーンに3杯
は入れてOKです。その上で仕上がりにもう一度チェックしてちょうどいい感じになります。スパ
イス料理もやはり塩梅がすべて!
7.少しずつ水を加えてください。*水量はたまねぎの質感、炒め具合、他の素材の有無、季節、油の量などによって倍以上の変化があります。よってとてもいいづらい!ココだけは好みの感覚を掴んでください。コツとしていえるのは、最初からどばどばと入れないこと。せいぜい1カップずつにしてください。基本的には濃い感じのまま調理を進めるのが、いろんな意味で正解です。
8.基本は最初から最後まで強火がベストです。しかし家庭でやる場合はそうもいかないでしょうか
らシチューの感じで蓋をして20~30分ほど弱~中火で煮てください。最初のたまねぎ(マサラベース)が緩いと焦げやすくなるので(巧くいっているとあまり焦げない)、できるだけこまめに木ベラで混ぜてやってください。
9.油が浮き出したら塩調整をして完成。(油が気になる場合は掬ってください)
食べる直前に、残しておいた5~10gのカレー粉を振りかけてお召し上がりください!
【イメージ】
*写真、いまいちで申し訳ない!カメラは趣味なんですけど、いかんせん料理に専念すればするほどぼろぼろになっていくというか、殆どは頭からカメラのことがなくなる!
このように仕上げにショウガの刻みを入れても美味しいです。チキンの場合、僕は必ずといっていいほどこうします。
辛味を増す場合、食べる直前に生レモンを絞ってみてください。かなりはまります。また、香味付けにお好きならフレッシュコリアンダー(パクチー)なんかをどっさりいれちゃってください。でもって辛党の方なら、チリパウダーや胡椒などを降りかけて食べると、これまた香りつきでいい感じになります。もちろん、最初の油の時点で唐辛子のホールを入れてしまうのも手です。
では究極の本格&簡単チキンカレーを存分に楽しんでください!
