今日も一日暑かった。タイ人が、言った。

「あ~、すいかジュース飲みたい。」

そんなにうまいのかと、お試ししてみた。

すいかは、すいかのまま食べるのが、やっぱりおいしいのではないだろうか。


ゆうべは、お世話になっているタイ人の先輩が、

そばをご馳走してくださるとのことで、お宅にお邪魔した。

そばって、蕎麦である。日本そばである。

彼女のだんな様は日本人であり、

ちょっと遅めのGWをとって、

愛する家族のもとへ帰ってきただんな様の日本みやげであった。


お宅へお邪魔すると、

見覚えのある、まさに「そば」が、すでに山盛りになっていた。

誤解を恐れずに言えば、

こっちは、どちらかというと、そばよりうどん派なので、

そばと再会した時は、

「ああ、久しぶりだな」くらいの気持ちでいた。


それが、この後、モウレツな郷愁に襲われることになる。


まだ忙しそうに台所に立っていた先輩が、

「先食べててね。」とおっしゃるので、

お言葉に甘えて、お招きにあずかった者達で、先にいただくことにした。

そばといえば、つゆである。

つゆをおちょこに注いだ瞬間、

ものすご~くいい匂いが、こっちの鼻孔に広がった。


なつかしい。


と思った。

醤油とかつおだしの匂い。


日本にいた時は、当たり前のようにあった匂い。

タイ人にとってのナムプラー同様、使わなかった日はないと言っても過言ではない。

正直、意識などしたことはなかった。


日本とおさらばして、たかだか半月である。

それでも、こんなに懐かしさを感じてしまう。

この匂いは、やっぱりタイにはない匂いなのだなと実感した。

それを裏付けるもうひとつの事実が発覚した。


一緒にお招きにあずかったタイ人の女の子は、

醤油がだめなのだという。

理由は、その匂いなのだそうだ。

日本人にしてみれば、タイの魚醤、ナムプラーのほうがよっぽどクセのある匂いな気がするのだが。


人は日々、いろいろな感覚を駆使している。

視覚はもちろん、聴覚、触覚、味覚、そして嗅覚。

匂いって、結構その国や家や人を象徴(?)するものなのかもしれない。


久々に味わった醤油とかつおだしは、

本当に、モウレツにおいしかった。


タイのいろいろな料理も、もちろんおいしい。

こっちも、タイでの「食」を日々楽しんでいる。

それでもやはり、

三つ子の魂百まで なのかもしれない。


たくさんの人で一緒にごはんを食べる。

ゆうべは本当に楽しかった。

久々の日本食を食べることができたこともそうだが、

何よりも、

こっちを誘ってくださった先輩の温かな心遣いが、本当にうれしい夜だった。