若いアーティストを応援する
「アートライフギャラリーN」代表の
中田園子です
美術を学び直す決意をした
息子を見守りながら、感じたこと、
伝えたいことを綴っています
今日もご訪問いただきありがとうございます
ニート生活の成果
ニートになって数ヶ月。
新しい年になりましたが、
息子は相変わらずアルバイトと
友達と遊ぶ生活に明け暮れて
いました。
3月になると、高校時代の
同級生たちが、一浪の末、
次々に藝大に合格した
という知らせが息子のもとに
入ってきました。
そのニュースは
息子の心の中の
何かをつき動かした
ようでした。
ある日、
「来年、日本画で
別の美大を受験したい」
と、私たちに
意思表明をしました
ずっと考えていた、と。
ニート生活も無意味では
なかったようです
彼なりに、
このままではいけない
と思っていたのか、
迷走しながらも、
自分のやりたいこと、
あるいは
やるべきこと、
というものを模索
していたのかもしれません。
長いトンネルの中で
一筋の光を見つけた
ようです。
高校時代の同級生たちの
合格報告が刺激になった
ことは間違いないでしょう。
中でも、あの「予言」
メッセージをくれた子は
息子の迷走期間中も
相談相手になってくれて
いたようです
仲間に感謝
高校時代の同級生たちと
具体的にどういう話をしたのか、
彼らが何か助言してくれたのか、
詳しいことは分かりません。
息子も多くは語らないので、
私たちもあまり根掘り葉掘り
聞かなくても良いかと
シンプルに
彼の決断を支持
することにしました。
しかし、彫刻も美術も
辞めたいと、一時期は
言い続けていたのに、
なぜ一転して、日本画を
やろうという気持ちに
なったのか、については
聞いてみました。
「立体ではなく、
やはり描くことの方が
好きだと気づいた」
のだそうです
この時点では、
最初に入った美大にまだ籍を
置いていたので、学内で、
彫刻から日本画に転専攻する、
という手段もありました。
息子は、それについては
即座に否定しました。
あの大学には戻らない
この時ははっきりと
言いませんでしたが、
すでに東京藝大を
目指すことを心に
決めていたようです。
退学を決意
もとの学校には戻る意思はないこと、
他の学校を受験すると決めたこと
から、もはや休学は無意味となって
しまいました。
4月になったら休学届を出すつもりが
退学届を出すことに
大学を中退する人なんてたくさん
いるのでしょう。
退学の手続きは至って簡単で、
ホームページから退学届を
ダウンロードし、必要事項を
記入したら、それを学校へ
郵送するだけです。
数日後、受理しましたという
書面が届いて完了。
(その前にメールも
きてたかもしれません)
あっけないものですね
この1年間で
大学生→ニート→中退→浪人生
と、図らずも目まぐるしく
ステイタスが変わった
息子。
少々遠回りはしたものの、
ようやく何かを見つけられた
のは収穫でした。
この先もまだまだ何が
起こるか分かりませんし、
何が起きてもおかしくないと
思っています。
私たち親もまだまだ成長途上で、
子どもたちに育てられている、
と実感しています。
これまでの子育てで、
ようやくわかったことは
子どもは親とは全くの
別人格であり、子どもの
意思は尊重すべきであると
いうこと。
当たり前かもしれませんが、
親の価値観で、意のままに
動かそうと思っても
それは無理な話なのです。
じっと見守る、というのも
非常に難しく、忍耐を
要するところです。
手を差し伸べる、介入する
タイミングも、失敗しながら
学んでいくしかないと
私は思っています。
これは子育てに限らず、
何にでも言えることですが。
親子で迷走時代を経て、
私たちはようやく
次のステージへと
進んでいきます。
続く。
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