石油資源開発の通称は「JAPEX」。日本国内外の石油、天然ガス資源の権益を有し、開発・生産・輸送・販売まで行う石油開発会社です。石油資源開発株式会社法に基づき、1970年に石油開発公団から分離設立会社されました。同業種ではINPEXに関心が向かいがちなのですが、石油資源開発は国に次ぐINPEXの株主です。
2024.03当期利益は、前期比-20.4％でしたが、今期も-20.2％予想。これにより、配当も2023年370円→2024年300円→2025年250円（予想）と大幅減少が続きますが、配当性向は30％で変わりません。そもそも石油銘柄に株価の安定を求めるのが筋違いです。
5/14に石油資源開発は株式分割を発表しました。9/30が基準日、1対5の割合をもって分割されます。分割公表後の株価ですが、上昇することなく緩やかな下げ傾向です。株価はINPEXとの比較では、絶えず相対的に割安です。
6/10終値比較では
INPEX 2,415円 利回り3.15％
EPS286.11 PER8.44、ROE8.06 ROA4.95 PBR0.67
石油資源開発 6,350円 利回り3.94％
EPS809.66 PER7.84 ROE11.55 ROA8.73 PBR0.67
仮にINPEXと同PERまで買われると6,833円（+483円）+7.6％。5分割後は、現在価格だと1,270円なので、+7.6％だと1,366円、流動性が高まるので十分考えられます。問題は、現在の株価が9月までにどうなるかですが、1単位60万円以上、そうそう買い増しもできませんが、1株（単位未満株）ずつなら簡単でリスクも低減。9月までに20株買えば単位株（100株）です。
現在株価での利回りは4％程度、保有中のJ-POWERも利回り4％ありますが、どちらも超長期では持ちたくない株ではあります。
