政治動乱でも下がらないタイ株式 | ホーチミン市(旧サイゴン)在住・証券アナリストのタイ株、ベトナム株、日本株ブログ

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ホーチミン市(旧サイゴン)在住の証券アナリスト・竹内浩一が、ベトナムを中心に世界の金融市場を見渡すブログです。

 久しぶりにタイ株について(少しだけ)書きます。

 日本でも大きく報道されているように、現在のタイは現政権派(黄シャツ)とタクシン派(赤シャツ)の激突で混乱しています。私がタイに住んだ経験からいうと「またか・・」の一言に尽きます。タイは内紛が絶えない!それがタイの弱点!です。

 但し、下のSET指数のトータルリターン(配当や増資を含んだ指数)をご覧ください。なんと・・政治混乱にもかかわらず、アセアン近隣諸国から孤立しているにもかかわらず、トータルリターン指数は高値付近まで回復後、ほとんど下落していません。タイ国民は(単なる内部権力争い)に慣れっこになってしまっているようです。タイ人は悪く言えば「風見鶏」、良く言えば「機を見るに敏」です。

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 2002年1月2日から昨日(2010年3月15日)までのSET指数(トータルリターン)のチャート。(出所)SET(タイ証券取引所)。

 本日も、タイのSET指数は日本時間17時44分現在で14.73ポイント(2.00%)高くなっています。高い配当を無視してSET指数をみてしまうと、勘違いしてしまうので注意です。