日本・機関投資家がタイ株に強い買いインタレスト(パタリーヤSET会長) | ホーチミン市(旧サイゴン)在住・証券アナリストのタイ株、ベトナム株、日本株ブログ

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 2月21日(土)付けバンコクポスト紙は「日本の機関投資家がタイ株式市場に強い興味を示している」と報道しています。

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 バンコクポスト紙(2月21日)

 SET(タイ証券取引所)・パタリーヤ会長は東京で日本の生保、投信、証券などの機関投資家向けにタイ株式セミナーを行った模様。パタリーヤ会長によれば、日本の機関投資家はバランスシートの強い銘柄、高配当利回り銘柄、またヘルスケア銘柄、消費関連銘柄、公共投資関連銘柄などに興味を示したとのこと。

 同会長によると(日本の機関投資家は)タイ個別銘柄の流動性の低さについては懸念する一方で、タイ株式市場の成長性や高い自己資本比率、および政府の景気刺激策は高く評価しており、特に、ETF(上場株式投信)の「タイデックス(ThaiDex)・SET50」は高い流動性と外資制限がないことから注目を集めているとのこと。一方、タイ先物取引所に上場したゴールド(金)先物取引についても多くの質問を受けたと答えています。

 また、ある日本の機関投資家は、近々、3億ドル(280億円程度)規模のタイ株式市場を含むアジア株式ファンドを設定する予定とも。

 同会長はタイ企業にサブプライム問題の直接的な影響が少ないこと、株価収益率(PER)が低いこと、上場企業が不況にもかかわらず成長中であることを日本の機関投資家に強調した様子です。

 参考ブログ記事 [タイ株]SET市場はバリュエーション上割安だが・・