メジャー・シネプレックス・グループ(MAJOR)に行ってきました。 | ホーチミン市(旧サイゴン)在住・証券アナリストのタイ株、ベトナム株、日本株ブログ

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ホーチミン市(旧サイゴン)在住の証券アナリスト・竹内浩一が、ベトナムを中心に世界の金融市場を見渡すブログです。

 昨日はメジャー・シネプレックス・グループ(MAJOR)本社を訪問してきました。



 同社はライフスタイル・エンターテーメント企業として複合映画館(シネコン)を中心に、ボーリング場、カラオケ、アイススケート場などを展開しています。同社は複合映画館業界シェアが80%のゴリラ企業です。

 1994年以前のタイの映画館経営は、映画館スペースを「賃貸」して「映画館だけ」を経営する業態がすべてでした。そうしたなか、1994年以来、初期の同社は若者向けに大型シネコン施設を建設。映画館を中心にボーリング場、フード販売店などの娯楽施設を設置して経営することで成功しました。

 いまでは、自社所有の大型シネコンを経営する業態だけでなく、ショッピングモールのなかにシネコン施設を作ったり、テスコ・ロータスやBIGCなどのハイパーマーケットのなかにシネコン施設を作って経営したりしています。こうした「映画館だけ」でなく「映画館を中心にボーリング場、カラオケ、スケート場、売り場などをまとめてエンターメント施設」として経営する業態は世界でも同社だけです。

 そうした意味で同社は映画館経営会社ではなく「ライフスタイル・エンターテーメント企業」を標榜しています。さらに2004年には、同じく「ライフスタイル・モール(商店街)」を標榜するサイアム・フューチャーズ(SF)の株式を21%取得して提携。当時同社が購入したサイアム・フューチャーズの株式時価総額は4億バーツでしたが、提携後は相乗効果(?)で、サブプライム問題前は50億バーツにまでなったそうです。

 また、若者向けフィットネスクラブ「カリフォルニアWOWエクスペリエンス」の株式36.7%を保有しています。

 広報兼企業戦略チーフのジェリー氏によると「エキササイズする必要のない既に十分に綺麗な若者達がジムへ通っている。そして美しい女の子達がエアロバイクをやっている横でバーベルを上げている逞しい男の子達がいる。これはエキササイズだけをしているのではない。一つのライフスタイルを提案した結果、人が集まっているのだ。その点で我々と共通点があった」とのことです。





 上の写真は、サイアムパラゴン5階の同社映画館の座席です。航空機のファーストクラス以上のゆったりとした席ですよね。日本では考えられません。また、映画チケットの価格も幅が広いです。写真のゆったりとした席は高価で2名で3000バーツ(約9000円)。バンコクに旅行されるときはこの広くてゆったりとした冷房のきいた席で映画鑑賞はお奨め。「プライベート」ボーリング場(カラオケ付)もありますよ。