チャルーン・ポーカパン・フーズ(CPF)に行ってきました。 | ホーチミン市(旧サイゴン)在住・証券アナリストのタイ株、ベトナム株、日本株ブログ

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 昨日はチャルーン・ポーカパン・フーズ(CPF)を訪問してきました。

 同社は1978年設立。1987年にSET市場に上場した食品・飼料の生産会社です。タイ食品業界の最大手で「EUの食品安全基準」に適合した安全性の高い食品を生産しているのが特徴です。タイ最大の財閥チャルーン・ポーカパン・グループ企業でもあります。SET上場企業では他にCPオール(CPALL)、トゥルー・コーポレーション(TRUE)が同財閥のグループ企業です。



 同社の売上は食肉関連59%、水産物関連25%、海外支店売上16%(2007年)となっています。タイ国内のスーパーマーケットやセブンイレブンに買い物に行くとかならず同社のハム製品やソーセージが置いてあります。したがって一般の消費者には、加工食品企業のイメージが強いようですが、ハム・ソーセージなどは売上の6%にしか過ぎません。売上の残り94%は食肉用生肉30%、家畜用飼料が30%、その他海外支店売上が34%となっています。

 同社のIR部のヘッドは、中国製食品の安全性に問題がある昨今、海外での市場シェアを獲得するチャンスだとおっしゃっていました。それほど自社製品の安全性に自信があるようです。

 景気後退を見越して、国内での生産拡大は本年(2008年)は全く行っていないとのことです。現在は輸出のみ拡大中。やはり国内よりも海外市場に目がいっているようです。現在の売上に占める輸出比率は15%、海外子会社の売上は15%で実質的に合計30%が海外での売上によるものです。