日本株は危機的状況。一方、米国債はバブル? | ホーチミン市(旧サイゴン)在住・証券アナリストのタイ株、ベトナム株、日本株ブログ

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ホーチミン市(旧サイゴン)在住の証券アナリスト・竹内浩一が、ベトナムを中心に世界の金融市場を見渡すブログです。

 本日の日経平均株価は、終値は前日比811円90銭安の7649円08銭。2003年4月28日に記録したバブル崩壊後の最安値である7607.88円(日中安値で7603.76円)に接近しました。あと50円程度下がれば、最安値を更新してしまいます。

 一方、円相場は世界的な株安から円キャリートレードの手仕舞い(リワインド)と、基軸通貨ドルへの不信感から猛烈な円高が進み、13年2ヶ月ぶり(1995年8月10日以来)の対ドル92円台を付けました。

 米国をグラウンドゼロ(震源地)とする信用危機(クレジットクランチ)は予想以上の勢いで世界市場を席巻しています。

 現在、唯一「バブル(?)」が継続中のマーケットは、米国債市場です。米国長期債は景気後退(リセッション)による金利低下見通しを受けて、価格は堅調に推移しています。しかしこれは一種のバブルと考えて良いのではないでしょうか。

 通貨政策と表裏の関係にある米国の金利政策に変化が起こった時、米国金利は上昇する懸念が残ります。グリーンスパン、バーナンキと何年にも渡って続いて来た低金利政策はいずれ終焉し、そのツケを払うときが来るのではないかという不安です。ただし、それがいつ起こるのかは誰にもわかりません。

 米国30年債先物はシカゴボードオブトレード(CBOT)に上場されています。

CBOT
http://www.cbot.com/
http://www.cbot.com/cbot/pub/page/0,3181,1391,00.html
米30年債のチャート
http://www.cbot.com/cbot/pub/page/0,,1391+chart,00.html?symb=ZB&month=Z&year=08&period=&study=&study0=&study1=&study2=&study3=&bartype=&bardensity=