高円宮杯U-18 準決勝
ガンバユース 1-2 滝川第二@霞ヶ丘
準々決勝で広島ユースを大破した滝川第二。昨年のデカモリシを軸としたチームも強かったが、今年はもっと強いんじゃないか、と強烈なインパクトを受けた。
古くはエンゲルスの塔が象徴するように、ここのチームバランスがよいのはいつものことだが、相手ボールを奪ったときにはもう相手ゴールを狙っているという、切り替えというレベルを超えた連動性の高さに驚いた。初芝橋本もそうだったが、優秀な素材がクラブユースに流れているといわれている現状の中で、高体連チームの方が高度なチーム戦術に取り組んでいて、そういう工夫によって個々のタレントに勝る相手に勝ってきたのは、賞賛に値することだと思う。チームとしての一体感も、高体連チームの方により強く感じられた。
試合終了直前、足をつらせた倉田秋に寄っていったのは、味方選手ではなく相手GKの清水圭介だった。倉田の孤軍奮闘ぶりは、ブラジル戦の中田英寿的に空回りしていた。
この試合のスタメンは、
ガンバユース↓
16吉田
2原 23菅沼 4池田 5下平
8安田 6倉田
7池 10持留
14大塚 11星原
─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─
22前田 9森本
11多田 10橘
8金崎 19大塚
17島濱 7川野
14田中 6山本
1清水
滝川第二↑
登録を真に受けるのならば、滝二のDFはCBの2名のみ。ガンバの2トップに対し黒田監督は3バックで受けるのではないかというのが大方の予想だったが、相手の良さを消すことよりも、超攻撃的な自分たちのスタイルを貫くことを選択したということだろうか。
182cmの長身ボランチ、2年生の大塚尚毅はガンバJY出身ということもあってより注目していた人も多かったことだろう。彼と金崎はすばらしいパフォーマンスだった。あのガンバの中盤を全く自由にさせなかった。
先制点こそ、ガンバDFのクリアが田中に当たって跳ね返ってそのままゴールインしたというラッキーなものだったが、2点目は名古屋の花井のゴラッソを左右反対にしたかのような、橘の美しいゴールだった。
滝二にとって、今年モチベーションが俄然上がってしまう最大の理由は、黒田監督のラストイヤーだということだろう。広島戦でゴールを挙げた多田が、真っ直ぐ黒田監督のところへ走っていったシーンが思い出される。その西が丘での試合では、スタンドに吉田孝行の姿もあった。タオルマフラーには、黒田監督の似顔絵が入っている。人徳だ。
この滝二おなじみの円陣も、チームの一体感を感じさせる。優勝にふさわしいチームだった。