高円宮杯U-18 準決勝
初芝橋本 0-1 名古屋U-18@霞ヶ丘
準々決勝でヴェルディユースをPKで下し、勝ち上がってきた初芝橋本。この晴れ晴れしい空の下で、ヴェルディユースには試合させてあげたかったが、こうなってしまったら初芝橋本に優勝してほしい。あの死力を尽くした西が丘から2週間のインターバルがあった。9~10月の祝祭日をうまく使いながら、間にU-16化した国体も挟んで、このあたりの2種のスケジュールはタイトで見応えがある。
一旦リセットした上で、聖地国立での試合。立ち上がりの両チームは、明らかに固かった。河治良幸のスタメン予想はお見事。
初芝橋本↓
1太田幻
8太田浩 3小西 4岡根 11高垣
7岡田
12谷川 5東
10西口 14水元 9赤木
─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─
10久保
19新川 7花井
20福島 8西山
13吉田
12後藤 5森本 6三宅 11酒井
1長谷川
名古屋U-18↑
違っていたのは初芝橋本のCB1人のみ。試合展開も、連動性のある組織と2列目がFWを追い越していく攻撃の初芝橋本と、タレント揃いの前線の個人技で得点を狙う名古屋の、特徴の出たおもしろいゲームになった。
初芝橋本のゲームキャプテンは、長身189cmのCB、岡根直哉。
もちろんパワープレー要員であり、豪快なオーバーラップを持ち味とする彼も目立った存在には違いないが、実際にゲームを司っているのは、166cmの小兵ボランチ、岡田翔太郎である。
171cmの名古屋の福島と並んでも、明らかに一回り小さいが、ピッチ上の存在感は22人の中で最も際立っている。相手の攻撃の目を摘み、自分たちの攻撃の起点となる。抜群のキープ力と丁寧なパスによる確実でワイドな展開力。準々でも、対戦相手のサポ(って自分らか)から試合中に「あの7番、うめえ……」という声が漏れるくらいだった。
名古屋は左ウィングの新川がブレーキ。消極的なプレーが多く、チャンスを生かせない。しかし、J2ではおなじみの唐紙学志による名古屋寄りのレフェリングに助けられる(ひたちなかで恩氏がヴェルディ寄りだったこともあるから、あまり言えないけど)。64分に東が2枚目のイエローで退場。ペナルティエリア内で後ろから押されて倒れたら、それはシミュレーションではなくPKだと思うのだが。
個々の運動量で勝っている初芝橋本は、それでも互角に近いくらいで戦うが、最後は88分、花井が左サイドから中央に切れ込み、ファーへ巻いていく美しいゴールで試合を決めた。
注目していた岡田は、岡根を前線に上げたパワープレー以降は最終ラインまで下がり、持ち前の豪快な飛び出しを見せることなく敗れたのは残念だった。でも本当にいい選手なので、Jのどこが動くのかも楽しみだし、選手権にも出てきてまたすばらしいプレーを見せてほしいと思う。できればヴェルディに来てほしいとも思うが、こっちは大丈夫。奥田大二郎がさらに成長して、岡田以上のボランチになってくれそうでもあるし。
初芝橋本のサッカーは、名古屋なんかよりずっと鮮烈に脳裏に焼き付いた。