ジャンルカ | 日常蹴辺

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身辺雑記

「ジャンルカさん急逝」の報を見て、本家のジャンルカ・ビアリよりも先にジャンルカ・トト・富樫さんを思い出した。日本のサッカーファンの99.999% がそうだったのではないかと思う。

僕は全然面識がなく、同僚ではサッカーもの担当のFもやはり会ったことがなかったというが、イタリアものに強いSさんは知己だったようだ。1年くらい前に偶然電車の中で会い、そのまま一緒に飲みに行ったのが最後だったとか。Sさんにしたってそんなに深い仕事の付き合いがあったわけではないはずなのに、ジャンルカさんが誰に対してもフランクだったことを忍ばせるエピソードである。

先週末のエルゴラ、今週のマガジンの西部さん連載と、一サッカージャーナリストの死で片付けることなく、大きくページを割いて、思いのこもった追悼文が寄せられている。うるさすぎ・ダジャレ多すぎなんてケチを僕ら一般ファンはつけていたものだが、絶対に憎めない人で、サッカーが心の底から好きだというのがはたからもよく窺えた。

この辺は難しいところで、例えば、J創成期の日テレの松本育夫解説が大嫌いだった人は多いと思う。あれははっきり言ってうるさくてつまらなかった。でもその頃の僕は、イクヲちゃんが日本サッカーにどういう功績がある人なのか知らなかったし、生死の境をさ迷う事故に遭われていたことも知らなかった。川崎フ・地球環境・鳥栖での熱血ぶりに、やっぱり失笑してしまうこともあったけど、尊敬の念も深くさせられた。イクヲちゃんが今、ファンからどれほど愛されているかは、論を待たない事実である。

その人がどれだけサッカーに対して本気かは、外からわかってしまう。みんながジャンルカさんの早過ぎる死を悼むのも、ちゃんとわかっているからなのだと思う。ワールドカップ前に亡くなられたことが気の毒でならないが、こういう人はどういう手段を用いてでも、ちゃんと見てるような気もする。