「ビーチサルサ」とは、海の家や海岸そばの施設で行われるサルサのイベントのことです。今年は海岸の防音問題や風営法のからみなどで江ノ島の片瀬西浜や鎌倉の由比ヶ浜では規制がかかりこのようなイベントができなくなってしまいました。それでも逗子など一部地域では可能なようで今年も行われています。
ビーチサルサには普段のサルサイベントにはない面白さもありますが、同時に留意事項もありますので、今回は筆者の過去の経験や自戒も込めてネタにしたいと思います。
まずはビーチサルサの最大の魅力は「海の開放感」です。通常のサルサを踊るところといったらクラブかスタジオか公民館といった建屋の中でしょう。しかしほとんどのビーチサルサは会場が海の家で、ご存じのとおり海の家は窓や入口が開放されていますので、通常のイベントでは味わいにくい「開放感」があります。また夕方には心地よい海風が入ります。
続いて留意事項です。第一の留意事項は「女性の服装」です。ビーチサルサの場合、女性のお客さんは水着(全身ビキニ、もしくは上半身ビキニ+ショートパンツのパターンが多い)等露出度が高い方が多いです。ということで女性を見過ぎるとセクハラととられかねません。では見なければいいかというとそうではないようで、かつて筆者がビキニ姿の女性と踊ったとき、見過ぎてはいけないと思いほとんど見なかったところ「何で見てくれないの」と逆に言われたことがありました。サジ加減が難しいですが、とりあえずは視線に注意しましょう。
また相手の露出度が高いということは、クローズドホールドで組んだとき、男性の右手が直接女性の素肌に触れることになります。ということで爪が長かったり肌が荒れていたりするのは論外ですね。それから、たとえ爪を短く切っていていたとしても、爪を立ててホールドするのも論外ですね。また遠慮気味に浅く組んでいると、かえって手が滑って胸を触りかねません。筆者の経験上やや深めのほうが手首でも女性を支えられるので安定します。
第二の留意事項は「足元」です。たいていの海の家の場合、床はすのこ状なので床の継ぎ目に足がはまりバランスを崩すことがあります。またこのような場所なのでたいていの方はビーチサンダルをはいているか素足です。ということでダブルターンなどバランスを崩しかねない技や動きが激しい技は要注意です。足元を考えて相手と自分のバランスを崩さないような踊り方をすることをお勧めします。
このようにビーチサルサは、男性の場合普段のサルサ以上に女性を気遣うことが必要です。ということでビーチサルサは漢を磨く場ですね。筆者も精進します。

