「ルワンダ中央銀行総裁日記」服部正也著 ★★☆ | 一兵卒のブログ

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服部氏は、47年に復員後、

日本銀行入行。

終戦後20年、65年に

ルワンダへ。
その時、氏は47歳、

ルワンダ中央銀行総裁として赴任。


氏は、ルワンダの人のため、

国のため、

発展の礎を築くべく

関係する利害関係者に対し

知見をもって説得、懐柔、

時に戦う。


凄い人が居たものだ。


響いたのは次の言葉。


外国人職員がルワンダ職員を

教育することに侮蔑的だと主張された際、

氏は両方の職員に対し、

「一人前の職員、大人として扱う。

中央銀行職員として取り扱う。

外国人職員は自国の職員と同様に

黒人だから、

途上国の人だからといって

甘やかすことなく

ルワンダ職員を教育するよう命じる。

ルワンダ職員は大人であり、

それに堪えられるはず。

それが出来ないなら辞めてもらう。」

この話以降、苦情は無くなったとのこと。

氏は言う。

甘えと甘やかすことほど

世を毒するものは無い。

人間的という美名で甘え、甘やかしが

横行し、

人間生活に必要な規律と義務が軽視され、

社会が乱れる。

組織における人の和は

必要な規律があり、

厳格に守られることにより

確保されるという当たり前の

原則を確立すること、

それが中央銀行職員を

人間集団として統一する第一歩だった。


子供への教育について。


教育に関する親の責任は

成人してからの人生で

どんな困難に遭遇しても

正面から取り組み、

打ち克つ人間的強さを

あらゆる機会をもって子供に

付けさせることにある。


氏のルワンダにおける経済再建の矜持。

戦に勝つのは「兵」の強さ。

戦に負けるのは「将」の弱さ。

どんなに役人が非能率でも

外国人顧問が無能でも

国民に働きさえがあれば

必ず発展できる。

その前提でルワンダ人の自発的努力を

動員することを中心に経済再建計画を立て、

これを実行。


★★☆