「男子の本懐」城山三郎著★★★ | 一兵卒のブログ

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呑んで食って遊んで
呑まれて食われて遊ばれて
日々是好日

時は昭和4年。
長州閥の田中陸軍大将を
首班とする政友会内閣は辞職。
これを受けて
後継首班奏請の任にあたる
元老の西園寺は
民政党の浜口雄幸を
次期総理に推薦。
風貌から「ライオン」
と呼ばれる浜口は
組閣に取り組み、
蔵相に井上準之助を起用。

ここから
二人の命を賭した
「金解禁」への戦いが
始まる。

緊縮財政、
軍部からの抵抗、
公務員の減俸、
官界からの抵抗、
不況を嫌悪する財界、
二人は国のため、
抵抗勢力と戦う。

著者の城山は
「浜口の静」「井上の動」
と表現する
対照的な二人が
雌伏の時、
艱難の時を経て出会い、
固い絆で結ばれ、
不退転の決意で
金解禁を成し遂げる。

然し、浜口が凶弾に倒れて‥。
そして内閣解散、
そして西園寺は
後継内閣首班に
政友会の「犬飼」を指名。
その犬飼内閣は
金輸出再禁止へ。
そして井上は‥。

歴史にifは無いが、
彼ら二人が生を全うし、
政治に取り組んだならば‥、
軍部の横暴は‥、
その後の日本の辿った道は‥。

面白かった!
名著です。
★★★