目覚まし時計が鳴り響く。
「あ~朝だな~」
こうつぶやいた彼の名は、安藤 大輔(あんどうだいすけ)。
彼は、花岡学園に通う高校1年生である。
花岡学園は、県内でもレベルの高い私立高校である。
この花岡学園を志望した理由は、親友の朝倉 信久(あさくら のぶひさ)からの誘いがきっかけである。
今日は、入学式だ
そう考えながらしたくを進める。
彼は入試の成績がよかったのか、新入生のスピーチを担っている。
高校から連絡があった大輔はすぐに引き受けた。
別に、断ってもよい仕事なのだが、彼の性格上断れなかった。
前日、必死に練習したスピーチの内容が今も頭を回っている。
そうこうしているうちにインターホンがなった。
「もしもし、聞こえる? オレオレおれだよ。」
インターホンごしに陽気な声をだしているのが、信久だ。
信久は、馬鹿というか精神年齢が低いというか・・
とにかく変わっているやつだ。
「ちょっと待て、いまいくから」
そう返事をして、いそいで机に置いてあったパンを持って出ていく
「よっ!」
「おいおい、おせえよ。何分まったと思ってるんだよ。」
「いや、3分しかたってないし・・・」
そんなどうでもいい会話をしながら、駅まで歩く。
入試の時に使った交通手段で、家から40分ほどで高校につく。
信久はケータイをいじらせながら、なにやらブツブツ言っている。
そんな信久をしりめに大輔はふと今後の高校生活のことを考え始めた・・・
大輔は、いろんな感情を持ってこの学園に入った。
その感情がなんなのかを彼以外まだ、誰も知らない。
隣にいる信久でさえも知らない。
そうこうしているうちに、最寄りの駅に着いた。
大輔は、スピーチの原稿を頭で繰り返しながら、ゆっくりと学校へと歩いていった。
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