どうも、Kです。

リアルの方が、忙しくなってきました。

ついでにこの話は20話完結予定。

しかし、予定は未定。


・・・終わるかな?


では、本編をば、、
















「つまりだ」


俺は一度、唇を舌で舐め、湿らせる。

・・・と、その時、ドスンという

何か重たい物を落としたかのような音が聞こえた。

俺達は、校門から中へ少し入った昇降口付近にいた。

そして、昇降口の真上にあるのは職員室だ。

音はその職員室から聞こえた様である。


「い、今の、むぐぅ」


俺は、梓の口を押さえる。よくよく考えてみれば、

職員室の真下で喋るなど愚の骨頂だ。

今までの会話も上にいるであろう先生に

聞かれていないとも限らない。


俺は声のボリュームを下げ、

梓に「後にしよう」と言いつつ手を離す。

そして、昇降口から構内へ――




――入るつもりだったのだが、

当然のように、扉は固く閉ざされている。

確か、梓の話じゃ

九時頃まで開いてるんじゃなかったのか?


って、当たり前か。

九時頃まで開いていたとしても、

それは、残っているのが先生であって、

生徒は全員帰っている。

なら、生徒用の昇降口は開いているはずがない。
梓の教科書を取りに来た時に瀬田に会った。

たぶん、あの時に鍵を閉めて回ってたんだろう。


昇降口から靴箱までの通行を遮断する扉。

そこで立ち往生していると、梓が小声で話しかけてきた。


「まさか、入れない・・・とか?」


「・・・Yes」


良い発音で返せたと思う。

しかし、梓は呆れ顔をしていた。

これは恥ずかしい。


「はぁ、抜け道から入ろうか」


梓の助言が、

どうしようもなく哀れな俺を救ってくれた。


「え、抜け道なんて、あんのか?」


そんなの聞いたこともない。


「きょーちゃん知らないんだぁ。結構、有名なのに~」


こら、声が大きいだろ!

にしても、そんなモノがあったとは。

帰宅部の人間の学校に対する

情報量の少なさを露呈してしまった。


「知らないわ。教えてくれ」


「えーっとね、北棟の部室・・・

そうそう、茶道部の窓が一つ開いてるのよ!」


ほぉ、茶道部ねぇ。

そんな所に部室があることさえ知らんわ。


「よし、行こう」


俺は梓を後ろに率いて、

その部室があるという場所まで

慎重に歩いて移動した。




窓の前まで着いた。そこには丁度良く

大きな樹が立っており窓を隠していた。

俺は取っ手に手をかけて横にスライドさせる。


ガラガラ・・・


「お、開いたな」


「さぁ、入ろ。きょーちゃん!」


・・・ん?

待てよ。こういう部室って、

侵入者用の探知機が

付いてるんじゃないだろうか。


「なぁ、梓。このまま入って大丈夫なのか?」


「え、なんでぇ?」


「いや、部室って探知機とか付いてるんじゃないか」


梓は、その声を聞くと、固まった。


「う、う~ん。大丈夫なんじゃないかなぁ~」


明らかに目が泳いでいる。

こりゃ、ダメじゃないか。

高嶺は梓から目を離し、

部室の内部を覗いてみた。


床は、畳だ。

隅には、湯のみと電動のポットが置いてある。

それに、お菓子の袋がいくつか転がっている。


ふと、上に目を向ける。

何か紙の様な物が天井の一角を覆っている。


「梓。あれって探知機を・・・隠してる?」


「えー? わぁ、本当だぁ。これで入れるね!」


おいおい、

紙で隠しただけで大丈夫なのか?

俺は、少しばかりの不安を残しつつも

サッサと入ってしまった梓の後を追った。




To be continued…