こんばんは、Yです。
数日前、Kと会議を開きました。
行き当たりばったりで書いてはいますが、
一応だいたいの終了話数だけは決めておこうと思って。
では、本編をどうぞ↓↓
居間のドアを開けた俺は
中の光景を目にした途端に、閉めた。
いや、閉めようとした。
「きょーちゃんっ!!」
ボスッ、
という音と共に俺がドアを閉めようとしたのを遮り、
更に食後の鳩尾に素敵な一撃を与えてくれた生物こそが
俺の平和な日常をぶち壊す原因のひとつである
『幼馴染』と称される類の最凶の生命体だ。
コイツが俺の前に現れる時は、いつでも必ず本当に碌なことがない。
「梓、今日はどうしたんだ。俺は今忙し・・・
「あたし明日提出の数Ⅰのノート教室に忘れてきちゃったの
だからさきょーちゃん、一緒に取りにきて!」
お願い、と俺の前で手を合わせる梓。
なんで俺がお前のために夜の学校なんか行かなきゃいけないんだ。
「だいたい、この時間はもう校舎閉まってるだろ」
只今の時刻は午後7時45分。
夜間のないうちの学校が開いてるはずないだろう。
運動部の部室なら兎も角、
確か校舎は7時には閉まっていたはずだ。
「最近先生達が遅くまで残ってるから9時頃まで開いてるんだって」
「一緒に行ってきてあげれば?」
声のした方に視線を移すと、
暢気にお茶を飲みながらみかんを頬張る姉貴がいた。
他に皮が2つ分ほどあるところを見ると、
どうやらこれで3つ目らしい。
さっき夕飯食ったばっかだよなぁ・・・
「なんで俺が・・・
「どうせアンタ達の学校なんて5分で着くでしょ」
確かにちゃりで行けばそのくらいだけどさ。
でもなんで俺が・・・
「ぶちぶち言ってる暇があるならさっさと行って帰ってきなさい!」
こんな夜に女の子1人で行かせるつもりなの?!
と、半ば追い出される形で俺と梓は家を出た。
俺は梓をちゃりの後ろに乗せ、学校へと漕ぎ出す。
全く、なんで俺がこんなことをしなければならないんだ!!
「そーいえばさ」
階段を上っていた俺は、少し上にいた梓に話を振った。
最終下校をとっくに過ぎたこの時間、当然生徒はいないはずなので
俺は明かりをつけなかった。
そのため辺りは薄暗い。
踊り場まで上った梓は、なぁに?と振り返る。
「なんでお前、こんな時間まで学校開いてるって知ってるんだよ」
「なんか理由はわからないんだけどね、最近、
瀬田先生と鈴木先生が夜遅くまで何かやってるんだって」
瀬田と・・・鈴木だって?!
ありふれた苗字だが、この学校の教師に鈴木はうちの担任しかいない。
「お前、それ誰から聞いたんだよ!!」
「ぇ・・・?クラスの子からだけど・・・」
その時、カツン、と何かが俺の足に当たったのを感じた。
「ん?」
俺はその手のひらサイズの四角い物体を拾い上げ、
月明かりに照らした。
メタリックブルーの携帯電話。
みかんのストラップのついたそれは、
俺が数時間前まで一緒にいたアイツのものだった。
「杉崎の携帯・・・」
どうして・・・こんな所に・・・