『イン・ザ・ベッドルーム』 ★★★★★★★ (7/10)
『ビューティフル・マインド』 ★★★★★★ (6/10) -受賞作-
『ムーラン・ルージュ』 ★★★★★★ (6/10)
『ロード・オブ・ザ・リング/旅の仲間』 ★★★★★ (5/10)
『ゴスフォード・パーク』 ★★★★ (4/10)
『イン・ザ・ベッドルーム』は、作品賞にノミネートされながらあまりポピュラーな印象はないが、それを前提にして言えば隠れた秀作。
アンドレ・デビュースの短編小説『Killing』を原作とした脚本が優れている。出だしは若い二人のロマンス、中盤は愛する者を失った人たちのヒューマンドラマ、そして終盤は復讐を成し遂げるサスペンスと、ギアを入れ替えたように展開していく。それに従って、よりシリアスにそしてスリリングに物語が進行し、常に飽きさせることはない。
特に、中盤での息子を失った両親を演じるトム・ウィルキンソンとシシー・スペイセクの演技は素晴らしい。また若い人妻を演じたマリサ・トメイは、『いとこのビニー』(1992年)で助演女優賞を受賞した後あまり評価されることがなく、「一発屋」と評されることもあったが、この作品では非常に魅力的であり、再度助演女優賞にノミネートされたのも納得できるところ(この年の助演女優賞は『ビューティフル・マインド』のジェニファー・コネリーが受賞)。