『パディントン2』 (2017) ポール・キング監督 | FLICKS FREAK

FLICKS FREAK

いやぁ、映画って本当にいいもんですね~

 

拙宅には、前職の会社名(Bear Stearns)に由来した会社のキャラクター・グッズを始め、クマのぬいぐるみが10匹ほどいる。だからといって、クマにさして思い入れがあるわけではなく、パディントン、くまのプーさん、あるいは『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のロケット・ラクーンにも特段興味があるわけではなかった。前作未鑑賞の自分がこの作品を観る気になったのは、その評価の高さ。1月26日時点で、ロッテン・トマトの批評家レビュー173件が全てポジティブであり、100%の"Certified Fresh"。IMDB.comのユーザー・レビューも8.2、metacritic.comのmetascoreも88という高さである。

 

そして観てみて、評価に違わぬ面白さだった。

 

愛くるしいクマ(最初はそうでもなかったが、徐々にそう感じるから不思議)が冤罪で刑務所に入るというストーリー。なかなか攻めた設定と言える。

 

そして彼は洗濯係になるのだが、赤い靴下を囚人服と一緒に洗うことで、みんなの囚人服がピンクになってしまうとか、「臭い飯」がまずいと囚人に不人気だったのだが、彼の作るマーマレード・サンドが人気を博するといった、チャーミングなエピソードがいかつい囚人の集まる監獄とギャップがあって面白かった。

 

またCGの質の高さは、バジェットがある今日のハリウッド作品では言わずもがななのだが、かなり高級感があった。

 

子グマの頃に拾ってもらい世話になったルーシーおばさんに恩返しをしたいというパディントンの優しさにはほろっとさせられる。パディントンの名前は、パディントン駅で迷子になっていたところをブラウン一家に拾われ、駅の名前を取って名付けられたはずだが、ルーシーおばさんに名前があるのなら、パディントンも"cub"(子グマ)ではなくて元々名前があってもいいはずなのに、と思った。チャンスがあれば、前作を観て確認したいところ。

 

ほのぼのとしたい時にお勧めの作品。

 

★★★★★★ (6/10)

 

『パディントン2』予告編