映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』観賞。
ブラボー!オスカー主演男優賞はディカプリオで決まりでしょ。彼のこれまでの作品での演技は高く評価しているが、この作品での彼の演技は『ギルバート・グレイプ』以来の出来かと。この映画はたっぷり3時間あるが、それを持たせたのは彼の演技以外の何物でもなかった。
この金融不況のご時世、今更、ウォールストリートもないでしょと全然期待していなかったが、やはり映画のストーリー自体はインサイダーの目から観るといかにものステレオタイプで新奇性はなかった。そんなにお金儲けるのは簡単ではないしww ウォールストリートの成功者がセックスとドラッグにまみれるってのもねえ(そりゃちょっとはあるけれど)。
映画のストーリーと直接関係のない会話を延々続けるのはタランティーノの影響だろうか。時々冗長に過ぎるのと、セックスの描写がちょっと長いかな。ちょちょっと編集して20分ほど短くすると、もっといい作品になるのにと思った。
エンディングも悪くないし。あとディカプリオが着ているピークト・ラペルのチェックやストライプのシングルスーツのデザイナーは、やはりあの頃ウォールストリートで流行っていたアルマーニ。懐かしいなあ。
まあ金融関係者にとってはバカげたコメディだが、悪くなかったと思う。20Kgやせたり太ったりしても主演男優賞は獲れないということをディカプリオには見せてほしいんのだが。3回目のノミネート(『アビエイター』『ブラッド・ダイヤモンド』)でまだ獲ってないしね。
★★★★★★★ (7/10)
『ウルフ・オブ・ウォールストリート』予告編