『ぼくたちの家族』 (2014) 石井裕也監督 | FLICKS FREAK

FLICKS FREAK

いやぁ、映画って本当にいいもんですね~



『ハラがコレなんで』『舟を編む』の石井裕也監督最新作『ぼくたちの家族』。『舟を編む』は本当に素晴らしい作品だった。それで期待して観てみた。

ブラボー!これは『舟を編む』以上にいいかも。ちょっとストーリーに出来過ぎ感はあるのだが、それはまあよしとして。

既に壊れた家庭が、母/妻の突然の余命一週間の宣告で更に崩壊しそうになる。そこからの家族の絆の再生物語。というと割とありそうなのだが、そこをうまく見せるのが監督の手腕。

前半は本当に陰鬱。妻夫木のいかにも引きこもりしてましたという長男の演技と、好対照をなす池松壮亮(『横道世之介』の友人役)の結構ちゃらんぽらんのようでよく物事を見透かしている次男の演技がとてもよかった。特にお金がらみというのが切実感あり。鬼嫁もひどいし。

途中、(次男が見たテレビの占いをきっかけに)まさに転調をするようにトーンが変わる。鶴見辰吾がおいしいところを持っていってる。医者はこうじゃなくちゃという感じ。

とにかくこれは観てほしい。泣けたなあ。石井監督は今後も注目。

★★★★★★★ (7/10)

『ぼくたちの家族』予告編