『マッドマックス 怒りのデス・ロード』 (2015) ジョージ・ミラー監督 | FLICKS FREAK

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いやぁ、映画って本当にいいもんですね~



ヒットしたオーストラリア映画といえば、『クロコダイル・ダンディー』と『マッドマックス』。その『マッド・マックス』の三部作から丁度30年を経て、四作目がこの作品。

オリジナルよりも新シリーズの方が評価が高いパターンでは、例外なく監督が変わって、作風がよりシリアスになり、テーマが現代的になったというもののはず(例えば『バットマン』シリーズ)。この『マッドマックス』の第四作は、オリジナル三部作よりむしろ評価は高いが、監督は三部作と同じジョージ・ミラー(但し、主演は『マッドマックス』が出世作となったメル・ギブソンではなく、『ダークナイト・ライジング』『インセプション』のトム・ハーディ)。なので、パターンとしては、ジョージ・A・ロメロの『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』と『ゾンビ』のようなものだろう。

その描く世界は、「人間性が崩壊している荒涼とした砂漠を舞台に、終末的ストーリーが始まる。ほとんどの人間は生きていくための戦いに狂っている。そんな世界に、秩序をもたらすことが出来る可能性を持った二人の反逆者がいた。」

ストーリーは全くなし。全編の8割がアクション。その造形はリアル『北斗の拳』といってもいいもので、その世界観がフィットするかどうかで好き嫌いが分かれるところ。

主演はトム・ハーディと書いたが、実際にはシャーリーズ・セロンの方が存在感は大きい。そして出演する女性が皆絶世の美女というところも個人的な見所だった。

ということで、『マッドマックス』ファンは是非。アクションの連続に疲れないタフな男子(ないし女子)は観てもいいかも。

★★★★★★★ (7/10)

『マッドマックス 怒りのデス・ロード』予告編