知っておけば役立つ給湯器のこと
■普段から使っているお湯やお風呂、いつもと違うかも…
毎日お世話になっているのが給湯器からのお湯。生活からは
切り離すことができないものなのですが、逆にそれが当たり前になって
気にかけることが少ないのでは、ないでしょうか。
今回は、一般的なガス給湯器でのお話を進めていきます。
まず最初に覚えておいてほしいポイントは、
給湯器は、約10年として考えておくことです。設置場所や使用頻度に
よっては、もっと早く不具合が発生する可能もあります。
今設置されている給湯器がすでに10年以上経過しているのであれば
故障のリスクが高まっていると思っておきましょう。
いきなりお湯が出なくなって慌てて修理や交換という場合もありますが
給湯器が、寿命や交換時期のサインを出しているかもしれません。
・お湯が出てくるまでの時間が長くなったような
いつもよりお湯が出ているまで時間がかかるように、感じてきた場合は
給湯器内部のお湯を作る効率が悪くなっている可能性があります。
特に寒い冬場は、ただでさえ寒さでお湯が遅く出る時期なので、
さらにその時間が長くなると気づきやすいかもしれません。
・お湯の温度が安定しなくなったような
蛇口をひねって最初は当然、水道管に残っていたお水が出てくるので
冷たいのですが、ある程度でほぼ一定の温度が保たれたお湯になるなず。
なのに、食器を洗っている時に湯温の上下を感じたりした場合は、
寿命や交換時期のサインの可能性があります。
なお、シャワーの使いはじめに、お湯とお水が交互になることがあります。
これは「サンドイッチ現象」と呼ばれ、故障ではありません。
ちなみに最近の給湯器では、Ｑ機能といってこの温度変化を最小限にする
仕組みを備えたものがあります。
・設定温度を上げても、なんかぬるま湯のような
給湯器で設定した温度と同じ温度が蛇口から出るわけではないことを
まず、覚えておきましょう。お湯の温度は給湯器内部で測っているので
リモコンで設定した温度よりやや低めのお湯が蛇口から出てきます。
給湯器が湯温調整は、熱いお湯に適温になるよう水を加えています。
もしも台所、洗面所などお湯を普段蛇口から使っている場所全部で
設定温度よりも低いようであれば、給湯器の温度調整がうまくいかずに
故障している可能性があります。
ただし、この症状の症状だった場合は、給湯器以外の原因も考えられるので
料金はかかりますが、業社への点検をお願いしてみましょう。
・リモコンにエラー表示が出る
普段見ることはない、リモコンのエラー表示。取扱説明書があれば
解決方法が見つかり、解除すればいいのか、点検なのか、修理なのかは
確認ができるはず。このエラーの内容によってしっかり判断しましょう。
ちなみに、給湯器の取扱説明書がない場合は、メーカーへ給湯器の型番などを
連絡することで、対応方法などを教えてもらえるはずです。
・点火しずらくなってきたかも
給湯器の中でガスに火をつけてお湯を沸かすための点火装置(イグナイター）
は、電極で火花を作っています。ガスコンロでもカチカチという音と一緒に
火花を見たことがあると思います。この火花を作る電極は、使えば使うほど
劣化していく消耗部品なのです。
ですので、お湯をこまめに止めたりすると火花を作る電極の劣化は早まります。
ガスの無駄使いに気をかけることも重要ですが、知っておいてほしい点です。
また、点火を制御する基盤が故障している可能性も。
・給湯器から違う音がするようになったような
屋外に設置されていて、いつもはほとんど聞こえない給湯器からの音が
聞こえるようになったり、いつもお湯を出した時とは違和感のある音を
感じた場合は、早めに点検や交換や修理の相談をしましょう。
異音は、慣れてしまうと普段の音と思ってしまいがちですが、給湯器からの
SOSでもあり、状況によっては危険な場合もありますので要注意です。
・臭いや水漏れ、煙などの症状は、すぐに対処です
普段とは、まったく違うのがはっきりと確認できる給湯器の臭いや水漏れ、煙。
当然ほったらかしにはしないと思います。
この場合は安心を第一に考え修理よりも交換を前提に、業社への連絡を。
ここまで説明してきた内容以外にも、寿命や交換時期のサインがあります。
ただ、プロではない自分たちで判断するよりも、しっかりとした目で点検を
してもらうことが大切だと思います。まずは、メーカーやガス会社への相談や、
地元に長く密着している業社に点検をお願いしてみては。
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